「自分の強みはなんだろう」
「強みを活かした仕事がしたい」
自分らしい働き方をしたい方、仕事で独自性を発揮したい方は、独自の強みを活かして仕事をしたいと考えている方が多いのではないでしょうか。
そのために自分探しをしたり、スキルや資格を積極的に身につけている方もいるかもしれません。
でもこれって、お金も時間もかかりますよね。
しかも学ぶ知識やスキルが、自分に合っていなければ、苦労して学んだのにうまく習得できなかった、仕事に活かせなかった…なんてこともありえます。
実は強みには活かせる『強み』と、活かせない『強み』があるのです。
最初に、ライブ絵本キャラクターの『ルーミー』からあなたへ質問です。
限られた時間の中で、あなたは誰と一緒にいて、何を大切にして、あなただけの光を灯していきたいですか?
ルーミー
目次
『強み』って何?

まず最初に僕の『強み』の考えをお伝えします。
好き・得意 < 『強み』 < 売り
一般的に言われる『強み』はここで言うと真ん中の『強み』です。
あなたにもある強みは《好きなこと、得意なこと、資質や能力、経験、知恵》などが組み合わさってできたり、自覚されています。
この状態の『強み』が特に活かせるのは人間関係や特定のコミュニティ、仕事などです。『自分軸』と言われるものの一部の『強み』もここに該当します。
『強み』とは別物の『売り』とは
では『強み』のさらに先にある『売り』とは何でしょうか。
これは、自分らしい働き方をしたい方、仕事で独自性を発揮したい方の場合、ビジネスをする上で、顧客が価値とするもの。
これを僕はデザインミーのおしごと編では『自分軸のブランディング』とお伝えしています。
つまり『売り』は、人や社会から求められ喜ばれる価値になるあなたの強みというワケです。
個人でビジネスをしているのに独自の売りが見つからい、という理由は主に3つあります。
- 自分軸が不明確
- 自分軸をブランディングできていない
- 顧客が不明確
『強み』の見つけ方
今回のテーマは『独自の売り』ではないので、話を『強み』に戻しますね。
あなたの『強み』を見つける大前提は内側ということは前述の通りです。
では内側から簡単に見つけ出す方法はどうすればいいのでしょうか。
一番自然なやり方は、自分の好きなこと・得意なことを知り、あなたの今一番手に入れたい目標に合わせて必要な資質・能力をピックアップしていくことです。
ここでの重要ポイントは、『あなたが今一番手に入れたい目標に必要なモノ』のみにフォーカスすること。
逆に目標達成に不要なモノは廃棄しましょう。
あなたの目標に合わせた『内側の強み』を確立してから、外側のスキルや知識を付け加えていくことがポイントです。
自分らしい働き方で活かせない強み、活かせる強み

では実際、僕が経験した『強み』が仕事に活かせなかった例と、仕事で活かせた例をお話します。あなたの強みを活かしていく参考にしてくださいね。
活きる『強み』活きない『強み』
独立した2010年、僕はWEBとデザインの知識とスキルをがむしゃらに学んでいました。
その甲斐あってか、WEBサイトからの仕事の問い合わせが徐々に増えていくものの、一向に成約に至らなかったのです――。そもそも同業さんとの違いが出せてなく、価格で決められてしまうことがほとんどでした。
僕は様々なテクニックや知識を外側で学び実践しましたが、結果はたいして変わりませんでした。
そんな中、自分にしかできないことは何かを、内側に追求して次のような能力に気づきました。
- 独自の視点で人や物事を観る視点
- 人やモノから新しい価値を創造する力
- 無形のものを見える化・伝わる化する力
1つ1つは小さな能力でした。その道のプロから見たら大した能力ではなかったかもしれません。
しかしこれらをかけ合わせると『本質を引き出し、新しい魅力的な価値を表現する』という『強み』を発見することができたのです。
この強みは『仕事を落としたくない、仕事がたくさん欲しい』という起業当時の僕の目標に合致しました。
さらに今まで学んでいた知識やスキルとは異なるものが、自分の強みと目標には必要なことにも気づきます。
WEBのプログラミングなど成果物を作る技術ではなく、心理学やブランディング戦略の知識やスキルを身につけて行きました。
こうして当時の僕はデザイナーという肩書から、心理学や経営学、ブランディング戦略を活かしたコンサルデザイナーというポジションを作り、自分のビジネスで強みを活かしていきました。
もし僕がこのことに気づかず、WEBサイトやデザインの知識・スキルを磨き続け、同業さんの強みに対抗していたら10年以上会社を経営することはできなかったかもしれません。
ただし、ここでの話はまだ『強みの状態』です。
前述した『顧客にとっての魅力的な価値』、つまり『売り』にはまだなっていない状態です。
独自の強みの見つけ方、活かし方

好き・得意 < 『強み』 < 売り
上記の通り、強みはあなたの好きなこと・得意なことからつくることができます。
自分らしい働き方をしたい方、仕事で独自性を発揮したい方が、独自の強みを考える時は、目標に合わせて組み合わせることが鍵です。
まずはあなたがすでに持っていて、無理なく自然にできる好きや得意の中から、達成したい目標に合う能力をピックアップし、『強み』にしていきましょう。
『強み』は、あなたが自然にできる資質や能力からつくり出せます。
そして『強み』が確立した後、自分の仕事で『独自の売り』を構築するステージに入ったら、顧客に合わせて自分軸をブランディングしてきましょう。
確固たる自分軸ができれば、仕事はもちろん、どんなコミュニティ、どんな人を前にしても、価値ある人として、あなたらしく自信を持って存在することができるようになります。
最後にもう一度、ライブ絵本キャラクターの『ルーミー』からあなたへ質問です。
限られた時間の中で、あなたは誰と一緒にいて、何を大切にして、あなただけの光を灯していきたいですか?
ルーミー
『家族との時間を大切にしながら、夢も仕事も自分らしく叶える』ことを2010年から続けているライブ絵本作家YUSEI。
限られた人生の中で、自分の光を灯したい人を作品やエッセイで応援しています。[→Profile]