「差別化をしっかりしてるのに、効果を感じない」
起業・副業でサービス内容や肩書を考える場合、他との違い(差別化)を考える方は多いのではないでしょうか。
多くの方がする差別化ですが、うまく機能しないことがよくあります。
理由は今回お話する3つの視点のうちどれかを忘れてしまい、本当の差別化になっていないことがあるからです。
今回の記事を読めば、あなたの差別化で何が抜けているのか、もしくは何を満たしているのかの自己チェックができるようになります。
そして差別化より強力な競合優位戦略も知ることができます。
最初に質問です。
『あなたは誰のために、起業しますか?』
目次
個人起業家が差別化でやりがちな3つの忘れ物とは?

前回の、差別化できていない個人起業家3つの要因では、『差別化しているつもりでできてない』『差別化してもお客さんに伝わっていない』『ある領域でNo1になっていない』についてお伝えしました。
今回は、差別化する際に忘れがちな3つの視点をお伝えします。
内容は以下です。
- 自分らしさを忘れてしまう
- お客さんを忘れてしまう
- 同業さんを意識し過ぎて市場を忘れてしまう
最初にこれらを忘れるとどういう結果になるかを、僕の失敗談で笑ってください^^
差別化を意識しすぎて失敗…
僕が独立起業して少しすると、よい意味で仲間兼同業さんたちが現れました。
彼らの中には、流行りのデザインをする人、最新のWEB技術を使う人など勉強熱心な人が多くいました。
起業スタートダッシュ中の僕は、彼らから刺激を受けずにはいられませんでした。
僕も最新のデザインやWEB技術を習得し自分なりにアレンジしたサービスを作りました。さらに当時出始めたばかりのARサービスまでローンで購入してしまったのです。
これで「多くのデザイン会社、WEB会社との差別化になる!」と自信になったものです。
スキルと知識を上げ、差別化した結果…
ところが、お客さんの反応はいまいちTT
ある時期、親しいお客さん何人かに言われ、彼らが僕に期待するものがズレていたことに気づいたのです。
お客さんが僕に期待するものは、『Webやデザインが苦手な人にも難しい言葉を使わず、親身に相談にのること』だったのです。
寄り添った結果できる、『そのお客さんだけが持つ魅力を引き出し、カタチにすること』を求められていたのです。
技術力や最新の知識は、求められていなかった。というわけです。
僕は同業さんとの差別化を意識するあまり、自分の売りを忘れてしまい、まるでTVリモコンの意味不明なボタンが列挙された状態を目指しているようでした。
この苦い経験から、次からお話する3つの視点を大切にするようになりました。
差別化で忘れがちな3つの視点

自分らしさを忘れてしまう
僕の例がまさにこれで、同業さんや世の中のトレンドを意識するあまり、自分だけが持つユニークさを自らぼかしてしまったことです。
この結果、差別化要素が減り、他との違いをお客さんから見えずらくしてしまったのです。
スキルや資格など、時間やお金をかければ誰でも手に入れられるものは、長い目で見ると差別化にはなりません。
外から付け加える前に、すでにあなたが持っているものを『内側』から見出していくことがポイントです。
内側からベストな要素を見出すには、あなたの価値観や強み、本当の望みを明確にすることが大切です。
お客さんを忘れてしまう
これも僕の例で説明できますね。
僕はお客さんが期待していたもの(自分らしさ)を脇に置いて、流行りのデザインや最新のWEB技術こそ、お客さんが求めているものだと思い込んでしまいました。
お客さんのニーズやウォンツが、すっかり抜けていたとうわけです。
差別化をする際に、多くの方は自分の『強み』を探すと思います。でもその『強み』が価値になるかどうかは、お客さんが決めるものです。
スタバが味がそこそこの100円コーヒーを出すことや、無印がカラフルで派手な商品を出すことを、はたしてお客さんが望んでいるのかということです。
あなたのお客さんがあなたに何を望み、期待しているかを理解して差別化することがとっても重要なのです。
同業さんを意識し過ぎて市場を忘れてしまう
差別化するには同業さんがどんな強みを訴求しているかを、知る必要があります。
仮にあなたの強みと同じ強みで同業さんがビジネスに出ていた場合、すぐに撤退してしまうのは早計です。
もしかしたら、あなたの方がその強みでお客さんに価値を提供できるかもしれませんからね。
差別化は必ずしも同業さんとバッティングしない部分を狙うだけではありません。
それよりもあなたの価値観や望みに沿った、あなたが「これでやりたい!」と思える強みを軸に、差別化の工夫をすることを僕はオススメしています。
一方で、同業さんのいないポジションを探求し過ぎて、見つけた場所にお客さんがいなかったというオチもあるのでご注意を^^;
個人起業家が差別化でやりがちな3つの忘れ物とは?まとめ

個人起業家が差別化をする際に、忘れがちな3つの視点をお伝えしました。
- 自分らしさを忘れてしまう
- お客さんを忘れてしまう
- 同業さんを意識し過ぎて市場を忘れてしまう
差別化する時のポイントは…
『お客さんにとって価値となる自分らしさ』+『同業さんとは違う売り』
を意識して差別化することです。
とはいえ、差別化は同業さんと比べられることが前提の戦略です。
現時点でうまく差別化できたとしても、半年後、1年後には他の同業さんにマネされたり、追い抜かれたりする可能性は十分あります。常に同業さんを意識していく必要があるのです。
これとは別に、同業さんと比べないで、持続的に独自性を出して行ける方法があるんです。
それはあなただけの売りとなる界観をつくり、お客さんに伝わる仕組みをつくることです。
「私だけの魅力をつくる方が難しいのでは?」
こう思うかもしれませんが、大丈夫です。すでにあなたは、世界観を持っています。
売れる世界観ができれば、オンリーワンのポジションを手に入れられます。
同業さんとの戦いを避け、お客さんから見て特別な存在となることで、あなたは選ばれる起業家になれ、あなたらしく、人に貢献するビジネススタイルが手に入れられるというわけです。
いかがでしたか?
今日お話した内容はテクニックで、あなたが着る服のようなもの。素敵な服は着る人に魅力があってはじめて輝きます。まずは、あなたがどう在りたいか、何を望みどんな資質を活かしていきたいかを明確にすることがオススメです。
つまり、あなたの才能と魅力を最大化し、見える化・伝わる化から始めることが確実で一番の近道です^^
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