「専門分野を一生懸命学び、スキルを高めても売り上げが伸びない…」
「ブログで専門的な記事を書いても、申込みが増えない…」
そう考えては、さらに新しい知識を学び資格を増やしているひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスの方は少なくないのではないでしょうか。
僕も起業当初、自分の専門分野を学ぶことに夢中になっていました。しかし、それだけではひとり起業家として独自のポジションには立てず、売上が停滞し上手く行かなかったのです。
今回は、ひとり起業家は専門性を突き詰め『スペシャリスト』になるべきか、幅広い『ゼネラリスト』になるかなど、3つの起業家タイプをお話します。
さらに、どのタイプがこれからの時代に活躍できるひとり起業家タイプなのかもお伝えします。
この記事を読めば、あなたが目指していたタイプがわかると同時に、ひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスの方が、どのタイプを目指すかを発見することができます。
目次
成功するひとり起業家【T型人間】になる方法
まず最初に僕が12年間、好きなこと・得意なことで起業家、フリーランスをやって出した結論は次の通りです。
ひとり起業家は、T型人間をめざそう!
なぜなら、起業家は1つの特化した専門性を持っていることはもちろん、経営やマーケティングをする上で他の分野の知識とスキルが必要だからです。
チョット待って!そもそもT型人間とは何??
ひとり起業をある切り口で3つに分けると、次のようなタイプになります。
- I型:ひとつの分野に特化した専門性を持つ専門家タイプ
- W型:幅広く知識を持っている広く浅くタイプ
- T型;ひとつの専門性を持ちながら、複数の分野の知識・スキルもあるタイプ
このようにひとり起業家には3つのタイプがあります。
さて、あなたはどのタイプですか?
どのタイプを目指して行きたいですか?
僕の結論は前述の通り、ひとり起業で望むビジョンを実現するには『T型』を目指すことです。ではなぜ3つのタイプの中でT型がオススメなのかを次からお伝えしますね。
ひとり起業家のI型(スペシャリスト)
例えばコーチ、コンサル、カウンセラー、セラピスト、講師などのひとり起業のI型は、ひとつの分野に特化した専門性を持つ『スペシャリスト』タイプです。
例えばコーチが『傾聴スキル』がものすごくあったとします。誰よりも多くのコーチング書籍を熟読し、誰よりも多くの『パワフルな質問』をストックしている。
ところがひとり起業の場合、当たり前ですが集客をして成約し、売上を上げて行くことも必要な能力です。マーケティングや経営がまったくわからない状態だった場合、I型の人はどうなるでしょうか?
集客が出来ないと、クライアントと出逢う機会、売上をつくる機会が減ってしまいます。
仮に集客が出来たとしても、商品・サービスの魅力を正しく伝えられず、成約にならないかもしれません。
さらにさらに成約ができても、的確な値決めが出来ずに、忙しくなるばかりで収益が出ない状況になるかもしれません。
ひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスの方が、自分でビジネスをデザインしていくには専門分野以外の知識やスキルが必要とされるため、『I型が起業家としてベスト』とは言い難いのです。
ひとり起業家のW型(ゼネラリスト)
W型は、幅広い知識を広く浅く知っている『ゼネラリスト』タイプです。
例えばある起業塾の講師が『マーケティング』『ブランディング』『経営』『WEB集客』など『ビジネス全般の知識』を広く浅く持っていたとします。
この時「ビジネスは〇〇すべし!」と、教科書通りのことや、他者と同じようなことを言っていたら、お客さんはどう思うでしょうか?
他との違いが、わかりません。
このようにひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスの方のW型は、的確な戦略が無いと、広く浅く特徴のない『何でも屋さん』になる可能性があります。
何でも屋さんは、何にもない屋さん。
ひとり起業にとって、特徴がないのは致命傷。
W型は、僕が大切にしている『自分をブランディングすること』とは真逆のタイプというわけです。
ひとり起業家のT型(プロフェッショナル)
T型は、ひとつの専門性を持ちながら、複数の分野の知識やスキルも持った『プロフェッショナル』タイプです。
例えば、独立起業して僕はコンサルデザイナーとして、コンサルティングとデザインの専門性を磨きました。
一方で、専門性を突き詰め磨き上げたとしても、起業家としてやっていくには、自分の強みを価値に換え、ビジネスに昇華させる知識とスキルが必要です。
そのため『マーケティング』『ブランディング』『経営学』『WEB集客』などを広く浅く座学で学ぶより、実体験を通して失敗や改善を繰り返して自分のモノにしていくことが大切です。
横に広げるのではなく、体験を通して各分野を深〜く掘り下げていくイメージです。
これにより…
ビジネスの大海原で、『あなたオリジナルの船の上から、あなたの言葉で』顧客へ正しく伝えられるようになります。
顧客からあなたにお願いしたい!という循環をクリエイトできるというわけです。
T型は、Tの文字のように幅広い視野と深〜く掘り下げた特別な能力を兼ね備えることで、ビジネスのプロになれるというわけです。
ひとり起業でT型になるステップ
ここまで読んだ方で「いきなりT型になるのは難しいのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
まさにその通りで、起業時の僕のように最初はI型、またはW型の方が多いと思います。
では、ひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスの方が成功できるT型になるには、どのようにすればいいのでしょうか?
僕がI型からT型へ進化したステップを参考に、あなたの進化のヒントにしてくださいね。
1,専門性を決め本質を磨く
最初、僕はコンサルデザイナーとして、クライアントにヒアリングをし、情報の整理・統合・設計・表現を行っていました。これらの根底にあるものは、人や物事の本質を捉えること。デザインの本質的な専門性をとことん磨きました。
2,顧客にとって特定分野の専門家になる
僕の場合、モノのデザインから『人のデザイン』つまり、その人の本質を引き出し、自身をデザインするという方向へシフトし、専門性をさらに深く堀り下げました。
これにより『自分らしい生き方・働き方をデザインする』スペシャリスト(I型)になっていきました。
3,ビジネス知識やスキルを磨いていく
『自分らしい生き方・働き方をデザインす』スペシャリストレベルを「10」とした場合、心理学は「6」、マーケテイングは「6」、ブランディング戦略は「6」と、各分野の知識やスキル、経験値を上げ、ビジネスのプロフェッショナル(T型)に成長しました。
ステップ2でお気づきの方もいるかもしれませんが、専門性と同時に、市場を絞ることも大切です。
なぜなら、T型になるには複数の分野の知識やスキルを身につける必要があります。そのため、市場が広いと習得する分野の数が増えてしまったり、専門性がブレてしまいキレイなT型になれないことがあるからです。
キレイなT型とは、1つの特別な能力を持ちながら、ひとり起業家としてビジネスをやっていくバランスを兼ね備えたタイプのことです。
成功するひとり起業家【T型人間】になる方法
ひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスの方ですばらしい専門性を持っているのに、売上が伸びないI型。幅広い知識があるのに、独自のポジションに立てないW型。
ひとり起業で上手くいくタイプは、磨き上げたひとつの専門性を持ちつつ、複数の分野の知識やスキルを身につけているT型タイプというお話をしてきました。
このようにひとり起業家には、3つのタイプがあります。
- I型:ひとつの分野に特化した専門性を持つ専門家タイプ
- W型:幅広く知識を持っている広く浅くタイプ
- T型;ひとつの専門性を持ちながら、複数の分野の知識・スキルもあるタイプ
なぜこの中でT型が、ひとり起業家で上手く行きやすいのでしょうか。それは…
自身の磨き上げた専門性を価値にできる、知識やスキルを兼ね備えたタイプだからです。
これから起業したい方の場合、いきなりT型になるのは大変です。まずはあなたの強みを深く掘り下げて専門性を磨き上げましょう。
その後で、あなたの専門性が価値になる戦略を立て、ビジネスにしていく知識とスキルを身につけましょう。
あなたらしさがにじみ出るT型になったとき、他の人にはないオリジナルな存在になれます。
あなたが魅力的な価値になり、適格に表現することで、あなたの仕事も人生もステージが変わっていきます。
いかがでしたか?
今日お話した内容はテクニックで、あなたが着る服のようなもの。
素敵な服は着る人に魅力があってはじめて輝きます。まずは、あなたがどう在りたいか、何を望みどんな能力を活かしていきたいかを明確にすることがオススメです。
つまり、あなた自身をデザインすることから始めることが確実で一番の近道というワケです。
自分をデザインして、あらゆる願いを引き寄せるエッセンスをシェアします。