起業や副業で失敗する大きな要因。
すごく当たり前のことなのですが、実は見過ごしている方がかなりいるんです。
と言うか、やっているつもりで出来ていないと言った方がよいかもしれません。
僕は会社として、フリーのクリエイターや個人事業主に仕事を依頼することがあります。また、経営者として定期的にコーチングやコンサルティングを受けています。
その中で「もうお願いしたくないなぁ…」と思う方が過去に何人かいました。これが今回お話する起業や副業で失敗する大きな要因の1つです。
逆を言えば、これができる方は起業や副業でうまくいく可能性アリというわけです。
目次
起業・副業で見落としがちな失敗要因【できない場合しない方がいい?】
起業や副業で失敗する大きな要因のひとつ。
それは…
カスタマー・ホウレンソウ
「なんだ・・・報連相のことね」
「できて当たり前でしょ」
と思った方もいると思います。
ちなみに旧来の社内ホウレンソウは、今回対象外です。
僕は無駄なホウレンソウはしない方がマシと言う、反ホウレンソウ軍のメンバーですからw
今回の主題は『カスタマー・ホウレンソウ』
つまり、クライアントへのホウレンソウということです。
(このネーミングしっくり来ませんが、とりあえず差異化のために使います)
実は独立起業した方の中でこの『カスタマー・ホウレンソウ』ができていない方、とっても多いんです。
なぜ、お客さんへのホウレンソウができないと起業や副業で失敗してしまうのか。
それは、相手を不幸にしてしまうからです。
僕たち個人起業家は自身の能力を使って、人の役に立ちたい、喜んでもらいたいという想いがあります。それなのに仕事をすることで、相手を不幸にしてしまうのは本末転倒ですよね。
①意義あるホウレンソウ・無意味なホウレンソウ
まずホウレンソウの定義をさらっと。
- 「ホウ」・お客さんに進捗や結果を報告シェアすること
- 「レン」・案件全般に関わる事実や状況を正確に伝えること
- 「ソウ」・自分だけの判断では難しいときに、お客さんに相談して意見を聞くこと
会社員時代、毎週定例の全体報告会議がありました。
9割の内容が無意味と感じていた僕は、ノートパソコンを開いてよく別の仕事をしていたものです。
そんな僕がクライアントへのホウレンソウは何よりも重要とする理由をお伝えします。
②カスタマー・ホウレンソウの具体例
コンサルを例に、発注をいただいた後のざっくりな流れで考えてみましょう。
- スケジュール調整と共有
- 契約期間中
- 契約終了
この中で、ホウレンソウが必要な箇所はどこでしょうか。
多くの方の予想通りすべてとなります。では具体的に…
- スケジュールの連絡、確認
- 提案スケジュールがずれた場合などの事前相談や調整
- リスケジュールの連絡
資料の提出が遅れそうで事前にその連絡をしなかった。
遅れてしまった後で連絡する。
これらはクライアントの気持ちを想像できていない行動の場合があります。
- 打ち合わせ内容の報告
- 資料のやり取りの連絡相談
- クライアントのからの質問への回答
- その他、想定外の連絡時の回答
クライアントへのメール返信がいつも遅くなる。
電話に出れなかった時、折返しではなく後からメールで返信する。
これらはクライアントの気持ちを想像できていない行動の場合があります。
- アフターフォローの対応
- 定期的なフォロー連絡
もっと細かいところはありますが、このようにクライアントへのホウレンソウはかなり頻繁に出てきます。ではどうして、ここまでやる必要があるのでしょうか?
③クライアントの気持ちを想像する
多くのクライアントは、あなたよりこの分野には詳しくないはずです。コンサルティング、コーチング、あなたから習う技術や知識、成果物など業界のことはわかりません。
つまり、クライアントは何をすればいいかが分からないんです。
この状態で、あなたからの連絡や返信がなかったら、クライアントはどんな気持ちになるでしょうか…。
ワクワクは、しませんよね・・・。
心配になりますよね。
もし、急いでいる場合はドキドキです。
つまりホウレンソウがないと、クライアントは不安な気持ちになってしまうんです。
もう少しクライアントの気持ちを想像してみましょう。
あなたはお腹ペコペコでレストランに入りました。店内は混雑。注文はしたけれどなかなか料理が来ない。この時、どんな気持ちになりますか?
おそらく、多くの方が不安になったりイライラしたりするのではないでしょうか。心が怒り出すか、おなかが鳴り出すかは時間の問題かもしれません。
あなたを信頼して依頼したクライアントが、あなたからのホウレンソウがなかった場合、クライアントはこれと同じ気持ちになってしまう可能性があります。
もちろん、あなたは一生懸命プロジェクトに没頭しているのだと思います。しかし、それよりも優先しないといけないのが、このカスタマー・ホウレンソウなのです。
誤解を恐れないで言えば、お客さんにホウレンソウを怠って成果100%にするより、お客さんにホウレンソウで安心感を与えて成果80%の方がマシだと僕は考えます。
なぜなら、お客さんがあなたへ依頼した理由の中に『あなたへの信頼』があるから。そして、信頼がなければあなたの企画力やスキルがいくらあっても成り立たなくなるからです。
④クオリティを下げても大事なことなのか?
技術や専門性を仕事にするコンサルタント、コーチ、セラピスト、カウンセラー等なら「スキルのクオリティを下げてでも、ホウレンソウは大事なことなの?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。
ここで僕が一番伝えたいことは、
クライアントと信頼関係が築けていれば、成果物のクオリティは下がらない。
ということです。
コンサルタント、コーチ、セラピスト、カウンセラー等はひとりで成立する仕事ではありません。クライアントがいて始めて存在意義がうまれるものだと思っています。
つまり、成果のクオリティは、クライアントが決めるものであって、こちら側が決めるものではないからです。
まとめ:起業・副業で見落としがちな失敗要因【できない場合しない方がいい?】
今回は、起業・副業で失敗する大きな1つの要因、カスタマー・ホウレンソウについてお話しました。
クライアントはあなたを信頼して、依頼しています。
信頼に応えるには、クライアントを不安にさせず安心させることが大切。
安心は相手の気持ちを想像したコミュニケーションで育まれます。
結局のところ『クライアントとの信頼関係を築く』という本質的なところに戻ってくるんです。
ホウレンソウをするという行為は、あくまでクライアントとの信頼関係をつくるひとつのプロセスです。
いくらよい商品・サービスがあっても、マーケティングに長けていても、信頼関係の構築や維持ができなければうまくいきません。相手を不幸にしてしまうことさえあります。
今回の記事でちょっと出来ていなかったかも…。でもやり方がイマイチわからない…。そう思った方ご安心ください。
これはマーケティングやブランディングなどのテクニックとは違うので、やらい方を知っただけではなかなか上手くいきません。
まずは、あなたがクライアントとどう関わりつながり、どのような信頼関係を作っていきたいかを知ることが大切です。
そのためにも、あなたが自分の働き方、生き方でどう在りたいのかを明確にしましょう。
つまり、あなた自身をデザインすることからスタート!というわけです。
自分をデザインして、あらゆる願いを引き寄せるエッセンスをシェアします。