「オンリーワンの強みがわからない」
「強みが同業さんと被ってた」
ひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスの方は、自分だけの強みを見つけ同業さんとの差別化を考える方が多いのではないでしょうか。
しかし自分の強みをいざビジネスで武器にしようとした時、多くの同業さんと被っていたなんてことが起こったりします。
僕も起業した時この経験をし、ここから初めて同業さんと差別化できる隠れたパワフルな強みを探す旅に出ました。
しかし、自分の隠れた強みを探すのは簡単ではありません。経営学の父ピーター・ドラッカーでさえこう言っています。
ほとんどの人が、自分の強みを知らない。
by ピーター・ドラッカー
普段、強みだけで差別化するのは難しいと言っている僕ですが、ひとり起業家として強みを独自の武器にすることは必須です。
今回は、苦労しないであなたの隠れたパワフルな強みを見つける方法をお伝えします。
目次
ひとり起業家が苦戦する隠れた強みの見つけ方
ひとり起業家が、マーケティングの本を読めば、必ずと言っていいほど、ターゲティングや差別化戦略を目にするのではないでしょか。
ひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスとして成功するには、誰にどのようにあなたのサービスを提供するかを考えることは重要な要素。しかしこの戦略を考えるには、あなたの強みが明確になっていることが大前提です。
先述した経営学の父ドラッカーは強みについて、次のようなことも言っています。改めて強みの重要性を認識しつつ、隠れた強みの探索に出発しましょう!
何事かを成し遂げるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。
by ピーター・ドラッカー
強みを見つける!心理学者が考案した『ジョハリの窓』
今回は『ジョハリの窓』という考え方から、自分の強みを見つける方法をお伝えします。
ジョハリの窓とは、アメリカの心理学者ジョセフ・ルフトとハリントン・インガムが「対人関係における気づきのグラフモデル」として1955年に考案された概念です。
これを使うことで「自分から見た自己」「他人から見た自己」を分析し自己理解ができます。
このフレームワークを自分の強み発見に使ってしまおうというわけです。
開放の窓
「開放の窓」は自分も他人も知っている自己のことで、「自分でも他人から見てもあなたの強みは〇〇」と、強みを探して最初に見つかる強みはここの領域であることが多いです。
秘密の窓
「秘密の窓」は自分だけが知っていて、他人は気づいていない自己のことです。実は何かにすごい詳しいけれど一切人に話したことがないことなどがあればここの領域です。通常はコンプレックスやトラウマが入る場所です。
盲点の窓
「盲点の窓」は、他人は知っているが、自分では気づいていない自己のことです。自分では努力してるつもりはないのに、他人から褒められたり興味を持たれる部分がこの領域です。
未知の窓
「未知の窓」は自分も他人も知らない自己のことです。誰にも気づかれていない「未知の可能性(強み)」とも捉えることができます。
対人関係では一般的に「開放の窓」を広げ「未知の窓」を狭めていくことが良いとされています。
それでは早速、ジョハリの窓を活用してあなたの『隠れた強み』を見つけていきましょう!
隠れた自分の強みの見つけ方
今回は『隠れた自分の強み』を見つけるためにジョハリの窓を活用します。
ではどの窓にアプローチすれば、あなたの隠れた強みと出会うことができるでしょうか?
正解は「盲点の窓」、つまり「他人は知っているが、自分では気づいていない領域」です。
自分では当たり前だと思っていたこと、気づいていなかった部分が、実は最強の強みだったなんてことが起こるかもしれません。あなたの自分軸、セルフブランディングに欠かせないパワフルな強みを見つけて行きましょう。
ここからは「盲点の窓」からあなたの強みを見つける方法をお伝えします。
- お客さんに訊く/お客さんをモデリングする
- 仕事仲間に訊く
- 家族・友人に訊く
お客さんに訊く/モデリングする
既存のお客さんに直接、またはアンケートを通してなぜ自分を選んでくれたのかを訊きます。ポイントは「なぜ他ではなく、私を選んでくれたのか?」
できるだけ複数のお客さんに答えてもらうことで、共通のキーワードが見えてきます。ここにお客さんにとってのあなたの価値のヒントがあります。
直接訊けない場合は、自身でモデリングすることも効果的です。モデリングと第三者になりきり、その人の視点で物事を見て思考し行動する技術です。
モデリングはできるだけ具体的なお客さん像を想像し、その人になったつもりで客観的にあなた自身や提供しているサービスを見てみます。
同時に同業さんのサービスをWEB等でチェックして、どこを比べるのか、その時どんな感情になるのか等を体感することで、あなたの隠れた強みが浮き彫りになります。
仕事仲間に訊く
同業の仲間に訊くのはもちろん、まったく異なる職種の仕事仲間に訊いてみると隠れた強みを発見できることがあります。あなたの業界では当たり前のことが、別の業界では新しいの価値になることはよくあることです。
仕事「仲間」だけでなく取引先やパートナーでももちろんOKです。ポイントは他者の視点であなたの強みを見てもらうことです。
僕は自分の会社に新入社員が入社した際、必ず自社の印象や興味を持った部分を訊いています。
家族・友人に訊く
家族や友人の場合、仕事上の強みでない視点から、あなたの強みを発見することがあります。
起業する際は特に、提供するサービスや技術に関わる強みに目が行きがちです。しかし、そこだけでは同業さんとの差別化が難しい場合もあります。
ひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスは、その人柄が強みになることも珍しくありません。
自然体のあなたが持つ強みを、家族や友人は知っているかもしれません。これを活用することで、あなたらしい魅力的な価値のきっかけにできます。
このように「ジョハリの窓」の中の「盲点の窓」にアプローチし、周りの人たちに訊いていくことで、あなたの隠れた強みが見つかります。
さらに、あなたも他人も知っている「開放の窓」にある強みとプラスすることで、ユニークな強みに近づけて行ってくださいね。
ひとり起業家が苦戦する隠れた強みの見つけ方
ひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスは、独自の強みを必要とします。
ところが、自覚している強みだけでは同業さんとの差別化には弱く、長期的な強み(USP)に出来ないことがあります。
この状態で商品づくりやホームページ作成をしてもなかなかうまくいきません。
それどころか、自分が悪いのではとセルフイメージや仕事のモチベーションが下がったりと、望まぬシナリオを歩んでしまうことがあります。(あなたは決して悪くなく、ただやり方が悪いだけなんです)
そこで「ジョハリの窓」を活用し、他人は知っているけど自分では気づいていない強み(盲点の窓)を探し出すため、あなたのお客さんや周りの人に自分の強みを訊くことが効果的です。
ビジネスではお客さんがあなたのブランド価値を決めますから、この考えはとても重要!
では、めでたく「隠れた強み」を発見できたらどうすればいいのでしょうか?そのままにしていたらお客さんには伝わりません。伝わらなければ同業さんとの差別化にも使えません。
強みを活かす手順
勘のよい方はお気づきの通り、独自の強みを見つけただけでは、まだマーケティングやWEB集客に手を出すタイミングではないんです。
あなたの隠れたパワフルな強みを見つけたら、自分軸の一部として統合しましょう。
自分軸を適格にデザインできたら、それがお客さんから見て魅力的な価値になるようにブランディングしてしましょう。
この2ステップを踏めば、あなたの仕事も人生もステージアップすることができるはずです。
自分をデザインして、あらゆる願いを引き寄せるエッセンスをシェアします。