「私はこの強みで同業さんと差別化する!」
ひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスの方は、自分の強みを活用して、同業さんとの差別化を考えようとしている方も多いのではないでしょうか。
ところが、あなたが差別化したつもりでも、実際は差別化できていない。なんてことがあることをご存知ですか?
僕は独立起業時、これに気づかず、差別化できているから集客も上手くいっていると勘違いしていたことがありました。しかし、結果の伴わない差別化は差別化ではなかったのです。
今回は、差別化しているつもりで、実は差別化できていない3つの要因。そして、さらにおまけとして、差別化とはひと味違う別次元の差別化についてもお話します。
これから起業を考えている方、すでに起業しているけど、差別化できていない方にもオススメです。
目次
差別化できていない【残念なひとり起業3パターン】
まず始めにひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスにとっての差別化とは何ぞやですが、簡単に言うと…
同業さんにはない価値を付けて、差をつけることです。
前提は同業種の方、いわゆる競合と比較することで、いうなれば『戦って勝つ戦略』です。
僕がデザインミーアカデミーのビジネス講座でお伝えしているのは、これとは真逆で同業さんと『戦わない戦略』なのですが、今回は差別化が主役なので、これについてお話を進めますね。
まずは、差別化しているつもりで、差別化できていない3つの要因から。
- 差別化しているつもりでできてない
- 差別化してもお客さんに伝わっていない
- ある領域でNo1になっていない
僕が独立起業した時も、差別化を試みました。そして差別化が機能したからWEB集客が上手くいったと勘違いしてしまったことがありました。
当時僕がした差別化は、実は上記3つをもれなく取り入れた残念な差別化だったんです。
では、次から『ひとり起業で差別化できていない3つの要因』を僕の具体例を交えてお伝えします。
1:差別化しているつもりでできてない
ひとり起業で差別化できていない要因の1つ目は…
本人は差別化してるつもりなのに、市場やお客さんから見たら差別化になっていない。
起業する際、「私の強みは何だろう?」と自問する方は多いと思います。
このような自己理解やゴール設定はとっても大切。特にコーチ、コンサル、カウンセラー、セラピスト、講師など人をサポートする職種の場合、ここにエネルギーを注ぐ方も多いのではないでしょうか。
しかし内側に意識を向けるばかり、外側(外部環境)がおろそかになってしまう場合があります。
ここでの外側とは、同業さんや市場の存在。あなたがすでに起業している方で…
「以前よりも、お客さんが減っている」
「成約率が下がってきた」
なんてことがあったら、同業さんとの差別化が機能していない可能性も考えられます。
つまり…
あなたと似た同業さんがいる
ということです。
ではどうすればいいのか?
そこで、同業さんチェックです!
とはいえ、あなたよりも強みや実績がすごい同業さんを見つけて、ヘコんだり自信を無くしたくありませんよね…。
僕も起業当初、同業さんチェックはしませんでしたが、マーケティングの3C分析を学んだ時にやりました。実績も技術もたいしてない僕にとって、同業さんチェックは結構しんどかったです。
そのため僕は、ある時期に差別化に別れを告げ、自分だけのポジションをつくることにしたわけです。(詳しい内容はメルマガにて)
もしあなたがひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスで差別化したいのであれば、同業さんチェックは必須です!
なぜならあなたの強みは同業さんと違いが出てはじめて、ユニークな価値として飛び立てるからです。
2:差別化してもお客さんに伝わっていない
ひとり起業で差別化できていない要因の2つ目は…
他とは違うあなただけの価値が、お客さんに伝わっていない。
あなたにオンリーワンの強みがあったとしても、お客さんがその価値に気づけなかったり、伝わっていなければ差別化として機能しません。
あなたはWEBサイトやSNS、リアルの場で、同業さんには無いあなたの強みをお客さんにどのように伝えていますか?
『言葉』で伝えていますか?
『視覚的』に伝えていますか?
それとも…
『世界観』で伝えていますか?!
僕は当時、コンサルデザイナーとして自分の強みや実績を『見える化、伝わる化』しました。おかげでWEBの集客は上手く行きましたが、成約にいたることは少なかったのです。
実はこれには、原因がありました。
それは、見える化、伝わる化した『強み』を間違えていたということです。
僕は当時、「これなら同業さんと差別化できるだろう」という視点で『強み』を探しました。それを独自性と思い込み、WEBやリアルでしっかりと『見える化、伝わる化』してしまったのです。
そのため、想定外のお客さん層や結果を引き寄せてしまったのは、メルマガでお話した通りです。
もしあなたが既に、ご自身の軸を確立しているなら、まずはそれをお客さんが価値と思えるものにブランディングしましょう。
WEBやSNSで見える化、伝わる化するのはその後で大丈夫です。
この順番とやり方の違いが、5年後、10年後にビジネスの成否を分けます。
3:ある市場でNo1になっていない
日本で一番高い山は?
富士山ですが、二番目に高い山をご存知ですか??
お茶の生産量一位の県は?
静岡県ですが、第二位は何県かご存知ですか?
このように一位はお客さんに覚えてもらえますが、二位は覚えてもらえないことがあります。
あなたがもし、ある市場でNo.1になれていない場合、お客さんは別の同業さんを覚えていて、あなたは忘れられているということです。
「でもNo.1になるなんて難しい…」
そう思った方も安心してください。
今の市場でNo.1になるのではなく、今の市場からあなたがNo.1になれる市場まで絞っていけばいいのです。
自分らしさでNo.1になる
たとえば僕は自分らしい生き方・働き方を実現したい方で、かつひとり起業で成果を出したい方向けに、デザインミーアカデミーの「ビジネス講座」をさせてもらっていますが、ひとり起業市場は広く、同業さんもかなりいます。
そんな中で、市場・顧客を絞っていきNo.1になることをオススメしています。しかしここで大切なことはNo.1になることだけを求めて市場を絞っていくのは危険ということです。
以下の大前提を参考にあなたらしさが発揮できるNo.1市場を見つけてみてくださいね。
- 情熱を持って夢中になれること
- 価値観・ゴールに沿っていること
- 心から応援・サポートしたいお客さんであること
No.1になれる市場を見つけることが目的とは言え、あなたの自分軸に沿ったゴールや価値観にマッチする市場を見つけることがポイントです。
最後に前述のクイズが気になっている方のために、回答です。
日本で二番目に高い山は『北岳』という南アルプス山脈の山。お茶の生産量二位は『鹿児島県』です。
ちなみに、静岡と鹿児島のお茶の生産量の差はわずか5%!
それでも1位は覚えられて、2位は忘れられてしまうことからも、ある市場でNo.1になることの影響力の大きさをおわかりいただけたいのではないでしょうか。
差別化できていない【残念なひとり起業3パターン】
ひとり起業で必ず通るだろう道、The差別化。
今回は、差別化しているようで実はできていない3つの要因をお伝えしてきました。
- 差別化しているつもりでできてない
- 差別化してもお客さんに伝わっていない
- ある領域でNo1になっていない
差別化は、同業さんとお客さんがあってはじめて機能するものです。あなた自身のチェックだけでなく、同業さんチェック、市場チェックもお忘れなく。
ひとり起業で差別化を機能させるためには、3つのポイントがありました。
- 同業さんと圧倒的な違いを作る
- お客さんに違いを見える化、伝わる化
- ある市場でNo.1になる
注意していただきたのは、僕が当時間違えたような差別化。つまり…
差別化を目的に『強み』を探してしまうことです。
あなたの本当の強みはあなたが自身をデザインする中で浮き彫りになります。
もしあなたがひとり起業で差別化道を選ぶなら、まずはご自身をデザインされてくださいね。
おまけ:差別化とはひと味違う差別化
ひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスの差別化についてお伝えしていましたが、いかがでしたか?
同業さんと比べて圧倒的な違いをつくり、お客さんに正しく伝え、ある市場でNo1になる。
これ、結構大変だと思いませんか?
僕は性格的に無理でした。さらにミュージシャン時代、たくさんのライバルと戦い、追い越されていったという苦い過去もあり、競争に対してかなり消極的になっていました。
そもそも同業さんと戦うために、起業したわけではないですからね。
そのため僕は早々にこの差別化競争から逃げ出し、デザインした自分をブランディングすることにしたのです。これが僕が選んだひとり起業家として生きる道、差別化とひと味違う戦略でした。
自分をデザインして、あらゆる願いを引き寄せるエッセンスをシェアします。