「実績がないから仕事につながらない…」
個人事業主・フリーランスなど、ひとり起業をこれから始める方は、実績がない状態からスタートするため、このように考える方もいるのではないでしょうか。
周りの同業さんは実績を掲げて、見劣りしてしまうことがあるかもしれません。
でも安心してください。
今回は、僕がゼロ起業時にした、実績とは別のもので選ばれた方法をお伝えします。
この記事を読めば、あなたがゼロ起業でもお客さんに提供できる価値を見つけられるはずです。
目次
ゼロ起業、実績で勝負しないで〇〇で選ばれる方法
すでにひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスの方が実績や数字を使って、『売り』にすることは簡単です。
例えば僕が謳っている『5,000人の自己実現に関わり〜』『東京都に承認された〜』がこれにあたります。
「簡単」というのは、お客さんが見た時にわかりやすく、素早い訴求力になるからです。
しかし、ゼロから起業する場合はほとんど実績がありません。
では、何を打ち出して行けばいいのか?
それはあなたの『強み』です。
もしかしたら「私には、たいした強みがない…」という方がいるかもしれません。
しかし安心してください。それは…
あなたの強みがどこで価値になるか、どんなお客さんの価値になるかを見つけていないだけです。
これを踏まえ今回は、あなたの強みが価値になる方法をお伝えします。
起業時、実績ゼロで見つけた市場
僕が独立起業した時も、もちろん実績ゼロでしたので、それで勝負することはできませんでした。
しかしお客さんとの打ち合わせを重ねる中で、自分の『ちいさな強み』が価値になる市場を見つけることで、集客が上手く行くようになりました。
僕が最初に起業した業界は、WEB/デザイン業界。
当時、僕が自覚していた強みといえば、フットワークの軽さとアイデア力でしたが、個人事業主やフリーランスなら比較的よくある強みで、たいした売りにはなっていませんでした。
そんな中、お客さんから次のような共通のホンネを聞くことがよくありました。
ホームページは必要と思いつつも、WEB会社は専門用語ばかり使って分かりづらい。騙されそうで怖い。
パンフレットのデザインを依頼したけど、意図が伝わらず思ったようなデザインにならない。
ひとりでは気づけなかった自分の価値
僕は学生時代、アルバイトで塾の講師や家庭教師をしていました。小学生から中学生、個々の学力や性格に合わせてわかりやすく教えてきた経験があります。
一方で、大学ではコミュニケーションデザインを専攻、一見関係なさそうな別々のものから、本質を捉えひとつのものに統合し新しいものを表現してきました。
この経験が、お客さんの困ったホンネを解決する僕の「強み」になったのです。
これは、僕一人では気づけず、お客さんから次のようなことを言われて初めて気づきました。
「難しい用語を使わずに、顧客視点になってわかりやすく絵で教えてくれて助かる」
「ぼんやりした考えから本質を捉え、それを整理して表現してくれて嬉しい」
この結果、自覚すらしていなかった自分の強みが、ある特定のお客さんにとっての価値になったのです。
『強み』も『売り』も無い場合…
デザインミーアカデミーの受講生さんから、コレと言った強みや売りが無いと、相談を受けることがよくあります。しかし、僕の事例のように、強みや売りはお客さん・市場によって変わります。
ですので…
あなたに強みや売りがないのではなく、それが価値になる市場を見つけられていないだです。
当時の僕の売りは、WEBに詳しいお客さんや、方向性がクッキリ明確なお客さんにとっては、たいした価値にはならなかったと思います。
強みが価値になる市場を探す
先述した僕の例は、自社の表現をしたいけれど上手く出来ない方たちに、顧客視点に立って、本質を引き出し表現をすることが価値になりました。
ここからはいくつか事例を出すので、あなたの強みが価値になる市場を見つけるためのヒントにしてみてくださいね。
営業職の場合
営業で、特に大きな成果や数字を出して来なかったとしても、この経験が価値になる市場はあります。
例えば、これから起業、副業する技術職の人で今まで営業をしたことがない人にとっては、営業経験から学べることは山ほどあります。当たり前に思っている営業のやり方も、その人たちにとっては価値になります。
ママの場合
これも市場により、大きな埋蔵価値があります。
例えば、これからママになる人はもちろん、子育てや受験で悩む人たちにとっては大きな価値になります。では仮にママ歴が浅くても、出産前後の必要な情報や乳児に特化した市場で価値を提供することができます。
フリーターやニートの場合
僕は3年間フリーター、ニートでした。この時の気持ちや居辛さを経験しています。僕は起業後、都内の各自治体が行っている若者サポートセンターからの依頼で、フリーターやニートの人たちに向けて講師をやっています。僕の経験は彼らにとっての価値となり、背中を押すことができました。
このように、あなたが強みと自覚していないものが、ある人から見たら価値になることは、いくらでもあるということです。
市場で圧倒的なポジションを得るには…
僕が自身の経験を、ある特定の市場で価値にした話には続きがあります。
実はこの価値の提供は、売上には大きく貢献しなかったのです。集客力は増し、打ち合わせは増えたのですが、成約に至らないことが多かったです。
これは僕の実力不足という要因もありますが、大きな要因は、強みだけでは同業さんとの圧倒的な差別化にはならなかった。
WEBやデザインが疎い方に、専門用語を使わないでわかりやすく、優しく説明できる方はいくらでもいます。
先程例で挙げた営業職経験者やママ、フリーター経験者も、同じような方は星の数ほどいます。
仮にあなたがその市場を真っ先に見つけられたとしても、これらの売りは同業さんにマネされやすく、長持ちしません。
つまり、これだけでは圧倒的なポジションを取ることはできないというわけです。
では、当時の僕はこの問題をどう解決したのか?
それは、1つ2つの強みを掛け算しただけでは弱かったので、強みだけでないユニークな要素を5個6個7個…と引き出して、独自の世界観(自分軸)を作りました。
ちなみにユニークな要素とは、あなたの想いや価値観、ストーリーなどで、これを統合したものが自分軸です。
この自分軸をブランディングすることで、圧倒的なポジションに立て、特定の市場でNo1になり続けることが可能になります、
このようにゼロ起業時は、あなたの強みが価値になる市場を見つけることですが、次のステップではあなただけの売りになる世界観をつくっていくことをオススメします。
ゼロ起業、実績で勝負しないで〇〇で選ばれる方法
今回は個人事業主やフリーランスとして、ひとり起業をこれから始める方に、同業さんと勝負するのではなく、あなたの価値になる強みで選ばれる戦略をお伝えしてきました。
強みは誰でも持っていますが、もし上手く見つけられていない場合…
あなたの強みがどこで価値になるか、どんなお客さんの価値になるかを見つけていないだけです。
まずはあなたが強みを棚卸し、お客さんの価値になるものを探してみましょう。
あなたが過去から現在に至るまでに、経験したことを思い出してみましょう。
お客さんの声に耳を傾けてましょう。
あなたの経験や強みを求めている市場を見つけたら、自分軸を魅力的な価値にブランディングし表現していけば大丈夫です。
自分をデザインできれば、あなたの仕事も人生も飛躍的にステップアップすることができます。
自分をデザインして、あらゆる願いを引き寄せるエッセンスをシェアします。