「ブログ記事でお役立ち情報を書いても成約できない」
「プロにWEBサイトを作ってもらったのに申込みがない」
ひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスの方はWEBやブログ、SNSで情報発信している方が多いくいます。
一方で、発信してもなかなか成果が出ないというひとり起業家の悩みも尽きません。
今回はひとり起業家が、WEB上で商品やサービスを訴求する前に必要な、超自分軸を売るパワフルさについてお伝えします。
目次
商品を売る前に『自分軸』を売ろう
最初に僕がコンサルデザイン会社として12年、フリーランスクリエイターとして13年、WEBのみで集客してきた経験をもとにした結論をお話します。
個人で仕事をしている起業家がWEB集客で成功させるには…
『商品を売る前』に『自分軸を売る』ことです。
あなたと同じようなひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスの方は星の数ほどいます。
WEBやSNSでは、誰もが同じようなことを言っています。
この状態であなたの独自性を認識してもらえる要素は少なく、お客さんはあなたにお願いする理由が見つけられません。
例えば、商品、スキル、実績が同じようなコーチ、コンサル、カウンセラー、セラピスト、講師は山ほどいます。ここでも、お客さんになぜあなたにお願いする「必要性」がうまれづらいです。
この状態で、お客さんが依頼先を選ぶ場合「価格」「実績」「経歴」などをからあなたと同業さんを『比較』して合理的に選ぶかもしれません。
つまり『あなたにお願いしたい』のではなく、他と比べて価格が安いからとか、融通が利くから等の理由で選ぶことになります。
これだと価格競争に巻き込まれ、未来は明るくありませんよね。
ではお客さんに、あなたにお願いする必要性を感じてもらうには、どうすればいいのでしょうか。
あなただけの独自性を伝える
お客さんに「あなたにお願いする必要性」を感じてもらうためには、あなたの独自性を魅力的な価値に感じてもらうことです。つまり『自分軸』を伝えることです。
今回は自分軸を構成する要素である、ストーリーについてお伝えします。
ブランディングしたストーリーは、お客さんが商品や価格、実績で『あなたを判断』する前に、『あなたに共感』してもらう役割。
ストーリーを伝える時の構成はいくつかありますが、今回は誰でも作りやすい方法をお話します。
それは…
あなたが過去、困難にぶつかり乗り越えたストーリーを伝える。
ではなぜ、「困難にぶつかり乗り越えたストーリー」なのでしょうか??
例えばあなたは、次のような経験はありませんか?
映画の冒頭ではあまり好きになれなかった主人公。しかし、ストーリーが進むにつれ自分と重ね合わせたり、応援していた。
何気なく使っていた商品。ある日テレビで、その商品の開発秘話を知り、見方が変わった。
これらはいずれも、ストーリーによって感情移入して起きたものです。
誰の人生も順風満帆なわけではなく、困難にぶつかる経験をします。
お客さんがあなたの知られざる困難を知った時、お客さんは自分の困難と重ねあわせ感情移入しやすくなります。感情が動くということは、お客さんが商品ではなく『あなたという人間』にフォーカスした証拠です。
さらにストーリーは、人の記憶にも残りやすいのです。
ここでのポイントは次の通り。
共感されるストーリーを書くには、あなた自身を知り正しく見える化・伝わる化できていることが前提。
では次に、あなたがお客さんの心に届くようなストーリーを綴るヒントに、僕の例をお出しします。『困難にぶつかり乗り越える』という構成を頭の片隅に入れて読んでみてくさださいね。
困難にぶつかり乗り越えたストーリー例
夢の挫折
僕は中学からミュージシャンになる夢を見て、美大卒業後フリーターになり、バンド活動をしていました。
ところが、人間関係のぶつかり合い、理想の姿になれないもどかしさ、ファンに届かないメッセージ等、思い通りにいかないずいつも焦りイライラしていました。
そして、夢半ばにしてバンドは解散します。
僕はその日からニートになり引きこもり、ゲームと映画ばかりの毎日を過ごします。物心ついた頃から支えられていた目標が無くなり、どうしていいかわからなかったのです。
フランスへ逃避
周りの友人は社会人としてバリバリ働き、服装や食事する場所が変わって行きました。僕はいづらさを感じたのか、突然パリへ逃げ出します。
パリには夢を叶えたたくさんのアーティストたちの作品があり、自分の無力感に追い打ちをかけられたようでした。
南フランスの町で僕は高熱に倒れます。誰も知らない場所で孤独と高熱で死の恐怖を感じました。その時、今まで支えてくれた家族や恋人のことを思い出し帰国します。
転職ジプシー
帰国して結婚を申し出て就職活動。式の2ヶ月前になんとか雇ってもらうも、僕はまだ夢の挫折を背負い、会社帰りの車窓に映るスーツ姿の自分を見ては、何度も涙していました。
スキルや知識が無いだけでなく、抜け殻のような僕が会社や人と上手くやれることはなく、3年間で3社を転々とします。
そんある時、パニック障害を発症し外出が苦痛になりました。子どもが熱を出しても、奥さんが腰を痛めて動けなくても、祖母が亡くなっても会社に行かなければならない状況が続きます。
独立起業
この時僕は『家族との時間、自分らしい人生を取り戻そう!』と決め、会社を辞めます。
実績もスキルも人脈もない僕は、未経験の業界で独立しますが、もちろん上手く行きません。
そんな中、自分の子どもを最高に幸せにすることを常に考えていた僕は、お財布が空っぽのまま、ボランティア活動を始めてしまったのです。
ボランティアをしていると、僕の想いやビジョン、在り方を知る人が、少しづつ増えていきました。
気がつくと周りには、僕の生き方に共感してくれる人がいて、その人たちがお客さんを紹介してくれるようになります。まさに自己成長しながらビジネスが加速し始めた瞬間です。
6年間の困難を乗り越えた瞬間
マーケティングを必死に実践しても集客しても成約できなかった僕は、自分の特性をベースに自分軸を確立。
その自分軸を顧客層に対して魅力的な価値にブランディングしたことで、仕事と人生のステージが飛躍的にアップしていきました。もちろん自力だけでなく、他力(運)の後押しも大きかったです。これはおいおいお話していきます。
to be continued…
これが僕の困難にぶつかり、乗り越えたストーリーの概要です。
余談ですが、僕が行政や教育機関から講演依頼を受ける時は、ブランディングやWEB集客のノウハウだけでなく、このストーリーのリクエストもよくいただきます。
『魅力的な価値にブランディングした自分軸を、顧客に伝える』
このひとつを担うのが、あなた独自のストーリーです。
これが同業さんと戦わず、独自ポジションに立って選ばれるコツです。
まとめ:商品を売る前に『自分軸』を売ろう
ひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスの方はWEBやブログ、SNSで情報発信をしている方が多くいます。
一方で、発信してもなかなか成果が出ないという個人起業家の悩みも尽きません。
その原因の1つは、あなたの商品や価格、実績という表面的な部分でお客さんから『判断』されているからかもしれません。
ひとり起業では、お客さんがあなたに依頼する『必要性』を感じてもらうことが重要です。
お客さんからあなたの独自性と必要性を感じてもらうには…
商品を訴求するのではなく、あなたの魅力的な価値を伝えること
今回は自分軸の1要素、ストーリーについてお話しました。
ストーリーは、理論やノウハウより人の記憶に残りやすく、感情移入しやすい特性を持っています。しかも、あなたのストーリーは他の人が持っていないオリジナルです。
あなたの自分軸にある「ストーリー」は、同業さんの商品内容、スキル、実績とは比べることはできません。
最後に実験と質問です。
僕のブログやメルマガを読んでいただいている方で…
「自分をデザインするコツを覚えている方はいらっしゃいますか?」
「僕のストーリーを覚えている方はいらっしゃいますか?」
おそらく多くの方が後者のストーリーを記憶しているはずです。頑張って書いたノウハウや理論はストーリーの力には勝てないというわけですね。
自分をデザインして、あらゆる願いを引き寄せるエッセンスをシェアします。