「自分の強みを見つけても差別化できない」
「強みを掛け合わせても圧倒的な差別化ができない」
ひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスの方は、同業さんとの差別化のため、自分の強みを活用する方も多いのではないでしょうか。
ところがせっかく見つけた強みでも、同業さんがすでに似た強みで優位にいたり、マネされやすいものだと、5年、10年と独自のポジションに立つのは難しいです。
僕も起業当初、『好き・得意』などの自分の強みを軸にサービスを提供していました。しかし、それだけではダメだったんです。
今回は、同業さんと圧倒的な差別化をし、起業して10年以上選ばれ続けた秘密の方法を、強みで差別化しても難しい理由と共にお伝えします。
目次
自分の強みを見つけ、選ばれるひとり起業家になるための3C分析
ひとりで仕事をされている起業家、個人事業主、フリーランスは、自分のリソース(強みや資質)やお客さん、市場を考える時に『3C分析』を使う方が多いです。
3Cとは、Customer(市場・お客さん)・Competitor(競合)・Company(自社)の3つの言葉の頭文字であり自社や事業部等がどのような経営環境に置かれているのか現状を状況を分析し経営課題発見、戦略代替案の発想などに活用するフレームワーク。
引用元 weblio辞書
簡単に言うと3C分析とは、『自分』『お客さん』『同業さん』の3つの視点からあなたの現状を知り、戦略を立てる時に活用できるフレームワークです。
図の黄色い部分は『自社分析』。デザインミーアカデミーでは『自分軸のデザイン』と言っています。仕事と人生の両方をステージアップするための最重要部分です。
図の緑の部分は『お客さん・市場分析』。ターゲットになる顧客は誰かを明確にします。顧客の潜在的ニーズを見つけ、それを満たせるあなたの強みは何かを探します。
図の紫部分は『同業さん分析』。あなたが活躍する市場にいる同業さんの強み・弱みは何かを見つけます。その中であなたが独自性を出せる場所を探します。
3つの分析は一方通行でなく双方向に考えることがポイントです。論理的思考に偏らずに、デザイン思考で行うとよりクリエイティブに他にはないあなただけの強みを見つける発想に出会えるチャンスが広がります。
3C分析で自分の強みをつくり、差別化できたはずなのに…
ある受講生さんが3C分析を使い、差別化を考えた時の例をお伝えします。
『自社分析』で、僕は1つの強みでは弱いと思い、3つの強みをピックアップしました。
コーチング×心理学×起業 ⇒ 起業専門心理学コーチ
『お客さん・市場分析』『同業さん分析』では、起業したいお客さんのニーズが多くあること、心理学系のコーチや起業コーチの同業さんもいたため市場があることがわかり、これはイケるかもと思いました。
ところがよくよく調査していくと、この市場はレッドオーシャンで3つの強みだけでは独自のポジションを築き選ばれるコーチになるのは難しいと分かりました。
その理由は、お客さんが僕を選ぶ必要性が弱すぎたんです。本人をブランドにするためには、なる早でNo.1になれるところでないと難しいですからね。
もちろん実績やスキル、資格を増や細分化した市場で、オンリーワンのポジションを作っていくこともできたかもしれません。しかし、実績やスキルは今の時代、簡単に追いつかれたりマネされてしまいます。
このように3C分析をすることで、戦略の盲点がハッキリと見つけることができます。
3C分析は無意味なのか?
3C分析は、あなたが同業さんとの差別化を図り、強みを創造し、お客さんニーズを分析するためにとても有用です。
ビジネスをする上では『自社』『お客さん』『同業さん』の関係性をチェックすることはとても重要です。
ただし、そこで見つけたあなたの強みや独自性を裸のママ戦いに挑んでも、遅かれ早かれ淘汰されてしまうことがあります。
ポイントは、3C分析をした後に何をするか。
まずは3C分析を以下の点に注意しながら行い、あなたの現状分析や戦略にうまく活用しましょう。
- 強みだけで同業さんと差別化しようとしない
- 自分軸を基準に差別化する
- お客さんのニーズばかりを見すぎて平凡にしない
一般的に3C分析をする順番は『お客さん・市場分析』→『同業さん分析』→『自社分析』で行います。
しかしデザインミーアカデミーでは『自社』。つまり、あなたの自分軸から考えます。
理由は、本人が心からやりたいこと、実現したい未来でないと、情熱を持って継続するのが難しいしいからです。まずはワクワクして夢中になれるものを探し出しましょう!
ただし『自社』から分析を行うと、結局自分の強みは同業さんと似たりよったりで差別化できなかったというオチになり、「えいやっ!」でレッドオーシャンへ飛び込んだり、無理やり強みを増やそうとしてしまうので注意してくださいね。
自分の強みを差別化に活かす方法
3C分析などのフレームワークを活用して、自分の強みや戦略が見えて来たら、次にすること。それは…
お客さんにあなた独自の魅力的な価値を伝えることです。
これは自分軸が確立できていれば、かなり簡単にできます。
こうすることで、同業さんの強みを意識して、自分の強みをあーでもないこーでもないと弄る必要もなくなります。
というか、同業さんと比べっ子をしないポジションが築けるというわけです。
デザインミーアカデミーのビジネス講座ではこれを「超自分軸」と言ったりして、マーケティングで言われる差別化戦略と比べて以下のようなメリットがあります。
- 自分が心からやりたいことを軸にビジネスができる
- 同業さんを意識して自分軸をブラすことがない
- お客さんがあなたと同業さんとの差異を把握しなくても独自性が伝わる
『自分』『お客さん』『同業さん』3Cの中で自分軸を起点にした戦略で、無理に背伸びをしたり、やりたくないことを売れるからとする必要はありません。
これが僕が起業して10年以上、自分らしくいることでビジネスが飛躍する理由の1つです。
3C分析は無意味?なぜ強みでの差別化は弱いのか
「自分の強みを見つけても差別化できない」「強みを掛け合わせても圧倒的な差別化ができない」理由とその解決策をお伝えしてきました。
まずは3C分析などのフレームワークを活用し、あなたの強みや市場、同業さんの状況を確認しましょう。
しかし、探し出した強みを複数掛け合わせてオンリーワンの強みを作っても、同業さんとの差別化にならないことが多々あります。なぜなら、強みやスキルや実績は被りやすく、簡単にマネされやすいからです。
多くの同業さんがいるステージで、戦い続ける覚悟がある場合、常に自分の強みやスキルなどをアップデートする戦略もありかもしれません。
しかしデザインミーでは、常に同業さんを意識しながら自分軸をズラす生き方・働き方はオススメしていません。
そのため、同業さんのいないステージで独自のポジションを築き、特定の顧客の価値をつくる戦略をとります。
それが自分軸をベースにした『超自分軸』の構築です。
- 自分が心からやりたいことを軸にビジネスができる
- 同業さんを意識して自分軸をブラすことがない
- お客さんがあなたと同業さんとの差異を把握しなくても独自性が伝わる
あなたの自分軸を魅力的な価値にした『超自分軸』ができれば、ブランディングの半分は成功しようなものです。
これをしないで、WEB集客してもただ忙しくなるだけで売上につながらないことがありますのでご注意くださいね。
逆に自分軸と超自分軸が整った上でWEB集客できれば、僕が12年間してきたように、たったひとつのホームページだけで集客し続けることができます。
自分をデザインして、あらゆる願いを引き寄せるエッセンスをシェアします。