「セミナーをたくさん受けても活かせない」
「ちょっとしたらもとにもどってしまう」
このブログの読者の方は、自分磨きや自己成長、人生をよりよくするために自己啓発の本を読んだりセミナーを受けている方も多いかもしれません。
僕も自己啓発本が好きでよく読んでいた時期がありました。
ところがある時、それ自体に満足してしまい本来の目的を見失ってしまっていることに気づきました。
もしあなたが、目的を持って読書やセミナーを受けつつも迷子になっているなら今回の記事は役立つはずです。
今回は自己啓発の本やセミナーで学んだことを活かすための、考え方をお伝えいたします。
目次
自己啓発やセミナーを活かせる人、活かせない人の違い
ここでは、自分磨きや自己成長のために自己啓発をしている方が、人生にいかす考え方として、『学習の5段階レベル』をご提案したいと思います。
これはNLP心理学では学習進化のプロセスとしてモデル化されていて、「自分の学習レベルは今どの段階か」「次にどの段階へ向かうのが適切か」を把握することができます。
つまり、あなたがある目的で自己啓発の本を読んだりセミナーを受けているのなら、『学習の5段階レベル』で現状の自分の位置と状態を知ることで、具体的に何にどのように活かすのかを考えることがでるというわけです。
《起業したい方が学習の5段階レベルをいかした具体的な記事はこちら》
学習の5段階レベルとは
学習の5段階レベルは、次の5段階にわかれています。
- 第1段階《無意識的無能》
- 第2段階《意識的無能》
- 第3段階《意識的有能》
- 第4段階《無意識的有能》
- 第5段階《無意識的有能に意識的有能》
車の運転でイメージするとわかりやすいです。
- 第1段階:運転の仕方を知らないから運転ができない状態
- 第2段階:教習所で運転の仕方は教わったがまだ免許がない状態
- 第3段階:運転免許を取れて公道には出れたが、まだまだ余裕のない初心者状態
- 第4段階:当たり前に運転でき同乗者と話をしながら楽しめる状態
- 第5段階:教習所教官の状態
学習の5段階レベル 第1段階
ここからは『学習の5段階レベル』を基に、自分磨き、自己成長、人生を豊かにするために自己啓発の本を読んだりセミナーを受けている方が、学びを通して自身の目標達成や問題解決ができるようになるまでの学習の段階を見ていきます。
第1段階《無意識的無能》
この段階は自分磨き、自己成長、人生を豊かにするためにはどうすればよいかという意識もまだない状態です。つまり、何も知らない状態です。
人によっては、不足を知らず平穏な日々を過ごせるのかもしれません。
別記事で書いたラクダの状態に近いかもしれません。
学習の5段階レベル 第2段階
第2段階《意識的無能》
この段階から初めて、学ぶ対象ができそれを学びはじめた段階です。自己啓発の本を読んだりセミナーでの学びを始めます。
あなたの興味を持った分野で学び始めることは新鮮で楽しいことも多いと思います。しかし反面、理解が難しいものや実際にやってみたけどうまくいかない経験をする段階です。
なぜなら、頭ではわかっているけどできない状態だからです。
ここでは、とにかく学ぶ姿勢を優先にしインプットクオリティに注力します。例えば、いまいち理解できない本の部分は、別の視点から解説した他の著書を読んだり、ネットで調べます。
セミナーでは講師へ質問をして、できるだけ腹落ちさせましょう。
そして復習をして学びを定着させ、できるだけ忘れ物を減らします。ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの「忘却曲線」では人が学び記憶したものは1時間後に56%忘れると発表しています。
- インプットクオリティに注力し腹落ちさせる
- 戦略的な復習をす記憶に定着させる
時間とお金を使って学んだ自己啓発やセミナーを活かすか殺すかはここが最初の関門です。本を読んで満足、セミナーを受けて満足。この気持もすごくわかりますが、2つのポイントをどれだけ実行できるかが別れ道です。
学習の5段階レベル 第3段階
第3段階《意識的有能》
学びや実践を何度も繰り返すことで、ある程度できるようになってきたものの、まだ習慣化されておらず、しっかり意識をし集中する必要がある状態です。
例えばSNSやブログで学んだことを本を見ながら、自分の言葉を用いて表現していくことができます。人に「こんなことするといいらしいよ」と話すこともできます。
ここでインプットしてきたことを、自分のフィルタを通してアウトプットをどんどんしていきましょう。
ここは踏ん張りどころです。学んだ通りにできないこともありますが、何度もトライしていくことがポイントです。頭でわかったことをからだで理解するにはそれなりの時間がかかります。子どもの頃を思い出せば、きっと実感できるはずです。
繰り返し自分の言葉でアウトプットすることで次の状態がやってきます。
- 自分の言葉でアウトプットしてみる
- アウトプットの場をつくり場数を踏む
学習の5段階レベル 第4段階
第4段階《無意識的有能》
意識しなくても、当たり前に無意識でできるようになる状態です。頭の中をフル回転する状態が第3段階だとしたら、この段階はからだで覚えていてリラックスして学んだことを実践できる状態です。
仕事や人間関係、プライベートでも、「あれはどうやるんだっけ」「どういう考え方だったっけ?」とわざわざ考える必要なくもともと知っているかのようにやれるようになります。
例えば時間管理術を学んだ方が第4段階の状態なら、目の前のやるべきことに自然と優先順位をつけスケジュールを組み遂行することができます。なんの負荷も感じず当たり前に。
このように第4段階では、あなたが自己啓発の本やセミナーで学んできた知識やスキルが、血となり肉となった状態です。
学習の5段階レベル 第5段階
第5段階《無意識的有能に意識的有能》
この段階は、当たり前に無意識にできることを、意識して人に教えることができる状態です。自分自身が無意識で知っていることや経験を意識的に言語化し人に説明したり教えることができます。
この5段階は4段階まではとは異なるメタ・レベルの能力で今までとは別格!無意識の一部を意識化できるようになるには、第4段階を突き詰めないといけません。
以上の5つの段階で、あなたが今いる段階はどこでしょうか?
あなたの現在地がわかり、今何をして次に何をすればよいかが明確になります。
自己啓発やセミナーの学びを人生に活かすためのルート
学習の5段階レベルの中で、自己啓発やセミナーの学びを人生に活かせるようにするために、一番大切にしたい段階はどこだと思いますか?
僕のオススメは第4段階まで行った後で、第2・第3に戻り第4に再び上がる。このルートを繰り返すことが大切だと思っています。
第4段階まで行った人の中には、「よし!これで充分だ」と自分の中で完結してしまう方がいます。つまり、知識もスキルもそこから先はアップデートせずに今までの学習と経験を繰り返すことを選びます。その時点で知識もスキルも止まってしまうというわけです。
一方で、第4段階の状態を一部のものと考え、さらに新たな学びを掛け算しようとする方がいます。つまり、他の学びをするために第2段階《意識的無能》に戻ることになります。
僕のオススメするルートは後者で、時間はかかるかもしれませんが将来、今まで学んだ知識やスキルを充分に自分のものにして、人生をよりよくするパワーを手に入れることができます。
もちろん、自分磨きや、自己成長に一番効果的なのは、あなた自身をデザインすることなのですが^^
あなたの学びを人生に活かす秘訣は、『学習の5段階レベル』を活用し意図を持って進めることです。
まとめ:自己啓発やセミナーを活かせる人、活かせない人の違い
自分磨きや自己成長、人生を豊かにするために自己啓発の本を読んだりセミナーを受けている方が、学びを確実に活かす方法として『学習の5段階レベル』という考え方をお伝えしました。
学習の5段階レベルは次の通りでした。
- 第1段階:何も知らない
- 第2段階:知識やスキルを学び始めるが、まだ意識してもうまくできない
- 第3段階:意識して集中すればできる
- 第4段階:意識しなくても当たり前に無意識にできる
- 第5段階:無意識にできることを意識的に人に説明し教えられる
第5段階はメタ・レベルの能力であることと、本人がどこを目的にするかによりますので、基本的にはまずは第4段階を目指すことをオススメします。
その後、第4段階の状態を一部なものと考えさらに掛け算できる学びを選択していくことで、将来、人生をよりよくするパワーを手に入れることができます。
つまり、第4段階まで行った後で、第2・第3に戻り第4に再び上がることを繰り返すというわけです。
ところで、この階段を登り続けるコツはなんだと思いますか?
それは登り続けるあなたの最幸のシナリオを作り意図して進んでいくことです。
自分をデザインして、あらゆる願いを引き寄せるエッセンスをシェアします。