「会社を辞めて独立したい」
「新しいことにチャレンジしたい」
実はこれ、今日お話する物語のキャラクターたちの言葉なんです。
目標を持ちどんどん叶えている人がいる一方で、なかなか動けずに1年前と変わっていない。そんな方もいるかもしれません。
今回は、人生を変えたい人や次のステージへ行きたい人が、自分にとってベストなタイミングを見い出すヒントをニーチェの著書から僕なりの解釈でお伝えします。
ラクダ、ライオン、子どもの3人の登場人物が出るとっても役立つお話を、絵本作家でもある僕が簡単にわかりやすくご説明しますので、ご安心くださいね。
人生を変えるタイミングを見い出すヒント
ドイツ哲学者のフリードリッヒ・ニーチェは著書『ツァラトゥストラ』の中で「精神は3段階に変化する」と言っています。
おはなしの中で、この3段階を3つのキャラクター(ラクダ、ライオン、子ども)にしてわかりやすく表されています。
本書に出てくるのキャラクターのうち、今の自分は誰に近い状態なのか。これを知ることで、あなたの現状を客観的に気づくことができます。
人生を変えるタイミングを見い出すには、まずは今の自分の状態を明確にすることがポイントです。
あなたの現状はラクダ?
ラクダは飼い主の荷物を背負い、それに耐えて砂漠を歩きます。
自分の存在や荷物を背負う理由を考えることはしません。これは『何かに従う段階』
つまり、既存の価値観や環境、他者に従っている状態です。
身近なところで言うと学校や会社で、自分の存在やこの仕事をする意味を考えない状態。
別の角度から見れば、従順さとも見られます。しかし、人生を変えるためには主体性が必要です。
社会で良いと言われる従順さは、時に自分の人生を後回しにしてしまう可能性があります。
僕は会社に入った当時、毎日やっていることに対して何の疑問を持ちませんでした。というか、決まった時間に出社して言われたことをするので精一杯。
その後、会社に馴染めず3年間3社を転々し、独立起業に至るわけですが、この期間はラクダ要素が強かったのかもしれません。
もしあなたが人生を変えたいと考えている場合、この状態なら何をしますか?
僕からの提案は「今の状態を別の角度から観てみること。そして、逆立ちするようにクリエイティブに疑ってみること」
そこで見つけた自分の意見や考えを、自分自身や人へ投げかけてみることです。
今の状態がわかれば、あなたが人生を変えるために必要なことが見えてくるはずです。
あなたの現状はライオン?
今の状況や飼い主に反発した状態が、ライオンです。
自由を得るために既存の価値観を打ち破ろうと、『反発する段階』つまり、自分の役目や目標、意識に目覚めた状態です。
学校や会社を例にすると、そのやり方に対して批判的精神を持った状態。主体性がうまれラクダから成長した証です。
子どもの反抗期もこれに当たるので、「成長したんだなぁ」とあたたかく見守ってあげたい。といいつつ、親としてはなかなか難しい時期ですよね。
ライオンのエネルギーは強力で、現状を打破することも可能かもしれません。しかし大きな盲点があります。それは、周りの人を幸せにすることはできないということ。
僕がロックバンドで夢を追いかけていたときが、まさにライオン。
世の中に対して反骨心を持ち、それが大きなエネルギー源になっていました。行動力や主体性は凄まじかったかもですが、本当の意味でメンバーやファンを幸せにはできていなかったのだと思います(反省…)
もしあなたが人生を変えたいと考えている場合、この状態なら何をしますか?
「でも」「いや」「どうせ」こんな言葉たちを使っていたら、燃えるゴミの日に出してしまいませんか?
ありあまっているエネルギーの出どころと矛先を冷静にチェックしてみましょう。そして、主語を自分から他者へ切り替えてみると、人生がガラッと変わるはずです。
今の状態がわかれば、あなたが人生を変えるために必要なことが見えてくるかもしれません。
あなたの現状は子ども?
ライオンから進化した状態が、子どもです。
世間の価値観と対立したり否定するのでなく、それらを『受け入れつつ、みずから新しい価値や生き方を創造する段階』
つまり、反発心ではなく、自分の魂から来たエネルギーで毎日をクリエイティブに生きている状態です。
学校や会社のやり方を受け入れつつも、自分なりの学びや考えを持った状態です。
ニーチェは子どもの状態は本当の自分を生きている人と言った上で、特徴を次のように表しています。
- 穏やかで平和な状態
- 存在しているだけで周囲の人の人生を変える力を持つ
- 競争から降りて自分のペースでクリエイティブに日々を過ごす
- 世間から見ると没落や堕落に見える
穏やかで平和な状態、存在しているだけで周囲の人の人生を変える力を持つなんて子どもというより、お釈迦様ですよね。
難しそうですよね…。
でも大丈夫です。僕たちはクリエイティブな思考や感性を持っています。心理学NLPでは「人が出来ることは自分も必ず出来る」「難しかったり出来ないのは、ただ慣れていないだけ」という考えがあります。
あなたも僕も『子ども』になるには、まだ慣れていないだけ。きっとなれます。
まとめ:人生を変えるタイミングを見い出すヒント
今回は、人生を変えたい人や次のステージへ行きたい人が、自分にとってベストなタイミングを見い出すヒントをニーチェの著書から僕なりの解釈でお伝えしてきました。
ポイントは…
人生を変えるタイミングを見い出すには、今の自分の状態に気づくこと
ニーチェの『ツァラトゥストラ』をもとに、3つのキャラクターから、現状の自分はどのキャラクターに近いのか、自分の起業において次に何をすればいいのかのヒントにはなりましたか?
- ラクダ:他者に従っている状態
- ライオン:自分の目標に目覚めた状態
- 子ども:争わず穏やかでクリエイティブに生きている状態
今のあなたは、どのキャラクターに近いですか?そのキャラクターは、あなたの理想の状態ですか?
現状は『ラクダ』だけど、『子どもの状態』を目指したい。何か気づきになってもらえたら嬉しいです。
自分探しの旅に出る人がゴールデンウィークや夏休みに限らず、通年多くいるのは、やはり自分を客観視することが難しいゆえんかもしれません。
ニーチェ先生含め、人は大昔から自分探しの旅をしています。僕ももちろん何度も旅をしてきてパスポートは山積み。
しかし10年前、僕は自分の在りたい姿を見つけることができました。しかも日々その状態をコントロールすることも。
そのやり方は…、自分をデザインすることです。
自分をデザインして、あらゆる願いを引き寄せるエッセンスをシェアします。