「本当にやりたいことが、よくわからない」
「何かを始めたいのに、どれが自分に向いているか分からない」
そんな気持ちになったことはありませんか?
まわりを見れば、自分の夢を叶えている人や、好きを仕事にしている人がいて、「自分も何かやらなきゃ」と焦るけれど、何をしたいのかが分からない。
どこかで、「このままで終わりたくない」という気持ちもあるのに、足が止まってしまう。
実は、「やりたいことがわからない」という状態は、決して悪いことではありません。
それは、あなたが今の自分を超えて、「本当の自分」で生きようとしているサインでもあるんです。
この記事では、「やりたいことがわからない」というモヤモヤの正体を紐解きながら、自分の軸を見つけていくための視点とヒントをお届けします。
少しずつでも、自分の本音に気づいていくことで、「わたしはこれをやってみたい」と心から思える軸が見えてきます。
「やりたいことがわからない」の正体とは?
そもそも、「やりたいことがわからない」と感じるとき、心の中では何が起きているのでしょうか?
多くの場合、それは「選択肢が多すぎて選べない」か、「自分に自信が持てなくて動けない」かのどちらかです。
また、過去に他人の期待に応えようとしてきた人ほど、「自分が本当に望んでいること」に蓋をしてしまっていることも少なくありません。
自分の内側にある“本音”に気づいていない状態では、いくら「やりたいこと」を探しても、しっくりこないのは当然なんです。
大切なのは、外に「やりたいこと」を探しにいくのではなく、自分の内側にある「心が動いた経験」や「大切にしてきた価値観」を丁寧に拾い直していくこと。
やりたいことは、突然降ってくるものではなく…
日常の中に何度も現れている小さなサイン
なのです。
僕が監督・プロデュースする体感型ライブ絵本ショーのナビゲーター『ルーミー』は言います。

やりたいことって、誰かの正解じゃなくて、あなたの感動のかけらの中にあるんだよ♪
自分の「好き」と「違和感」を振り返る
自分の軸を見つけるうえで、とても大切なのが「自分の感性」に目を向けることです。
その中でもヒントになりやすいのが、「好きだったこと」と「違和感を覚えたこと」。
たとえば、子どものころ夢中になっていた遊びや、これまで時間を忘れて没頭していたことはありませんか?
反対に、「なんだか居心地が悪かった」「疲れるのに我慢していた」
そんな場面も思い出してみてください。
それらの記憶には、「自分らしさの種」がたくさん詰まっています。
「好き」や「違和感」は、あなたの価値観や感性を映し出してくれる鏡
それらを丁寧に拾い上げていくことで、次第に「自分がどう生きたいか」の軸が浮かび上がってきます。
焦らなくても大丈夫です。
ひとつひとつ、あなた自身の感情と対話するように振り返ってみてください。
「行動」しながら見えてくる自分の軸
「やりたいことがわからない」と感じるとき、つい“考えすぎ”になってしまうことがあります。
でも本当は、「やってみないと分からないこと」がたくさんあるんです。
たとえば、気になっていた講座に申し込んでみたり、以前から興味のあった分野のイベントに参加してみる。
たとえ小さな一歩でも、実際に体験してみることで、「これは違ったな」「これ、意外と好きかも」と感覚がはっきりしてきます。
大切なのは、最初から「これが正解」と決めつけずに、「ちょっとチャレンジしてみる」というスタンスで行動することです。
動いてみて初めて気づく「自分の軸」もあります。
頭だけで考えるのではなく、心と体を使って“体感”していくことが、遠回りのようで一番の近道です。

正解を探すんじゃなくて、体験の中で「スキ」を育てていくんだよ♪
「自分の軸」は、自分を大切にすることから始まる
「やりたいことがわからない」と悩むのは、あなた自身を深く見つめ始めた証拠。
本当は、もっと自分らしく生きたいと願っているからこそ、生まれる葛藤なのです。
自分の軸は、誰かが教えてくれるものではありません。
これまでの経験、感情、感性に目を向け、自分の声を聴いていく中で、少しずつ育まれていきます。
焦らず、比べず、あなた自身との信頼関係を築いていきましょう。
小さな「好き」や「心が動いた瞬間」を大切にすることが、軸をつくる第一歩です。
そして最終的に、自分の軸に沿って人生や働き方を整えていくことは、「自分をデザインすること」そのものです。
外に答えを探すのではなく、自分の内側にある“本当の声”を見つめる時間を、どうか大切にしてください。
あなたの軸は、もうすでにあなたの中にあるのですから。
2010年に起業し、ライブ絵本監督・プロデューサー、会社経営、アーティスト等をしているYUSEIです。
『限られた時間の中で、何を大切にし、どんな自分らしいあかりを灯すか』をテーマに、自己実現したい人を作品やブログで応援中[→Profile]