「どうしてあの人はわかってくれないのだろう」
「なぜ私は夢を叶えられないのだろう」
人は1日に6万回の思考をするといわれています。ある研究ではその内の8割はネガティブなことを思考しているといいます。
人生でうまくいっている人とそうでない人の思考はわずかな差。これはシンプルで誰もが今日からできるやり方です。それは、自分の望む方向に進むための質問を投げかけることです。
この記事を読んだ後、あなたの6万回の思考の一部は、あなたにとってよい質問ができるようになっているはずです。
人生を左右するよい質問、危険な質問
まず始めに僕たちの脳の特性をひとつだけ知った上で、それをうまく利用するお話に入ります。
6×□=48
突然ですが上の計算式を見て、あなたの脳はどのような反応をしましたか?
ドレミファソ□シド
次のこれはどうでしょうか?
多くの方は自然と、『□の中』を埋めようと思考したのではないでしょうか。実は僕たちの脳は空白が嫌いなんです。そして空白があると埋めようとする性質を持っているのです。
この性質を知った上で、今あなたが持っている空白がどんなものかを知ることが、あなたの人生をよりよくするための準備運動です。
ところで準備運動には5つの効果があると言われますが、その5つとは何だと思いますか?「なんだろう?」と考えたあなたは、脳の調子バッチリですw
人生を左右する危険な質問とは
脳にとっての空白は「答えがわからない状態」のことです。これを僕たちは無意識に作っているのですが、多くは『質問』というカタチにして問いかけています。
『質問で空白をつくり、答えを埋める』
つまり、質問の内容や質で答えを変えるというわけです。
例えば次のような質問を自分自身にした場合…
- どうして私はうまくいかないのか?
- なぜいつも人間関係で悩むのか?
- 私の人生はなんでつまらないのか?
このような質問に対して、脳はどんな答えを探すでしょうか?
- どうして私はうまくいかないのか? →うまくいかない理由を探す
- なぜいつも人間関係で悩むのか? →人間関係の悩みの理由を探す
- 私の人生はなんでつまらないのか? →人生のつまらない理由を探す
脳は律儀に質問に合った答えを持ってきてくれます。Googleで検索しても同じような結果になるかもしれませんねw
ではなぜ、このような質問が危険なのでしょうか。
例に挙げた質問は『問題や原因』にフォーカスした質問だからです。つまり、その状態になってしまった原因を「なぜ?」「なんで?」「どうして?」と泣きべそをかいて探しているような状態です。仮にこの質問に対する答えを見つけた場合どうなれるでしょうか。
【質問】「私の人生はなんでつまらないのか?」
【答え】「周りの人間関係が悪いからだ」「生まれた環境のせいだ」
こういった答えが出てきたら、その後どうすればいいのでしょう。今度は「なぜ人間関係が悪いのだろう?」「どうしてもっとよい環境に生まれなかったのだろう?」と、非生産的な負の質問ループにハマってしまいます。
6万回の思考の中で、こういった質問を多く投げていたら危険な香りがプンプンしませんか?
それこそ思考は現実化してしまいます。(※原因論によって問題を回避できたり、人間関係にうまく生かすこともできますが今回は割愛します)
人生がうまくいっていない人や行き詰まりを感じている人は、このような非生産的な質問を無意識に投げかけていることが多いです。
では、どのような空白(質問)を投げるとよいのでしょうか?
人生を左右するよい質問とは
『原因論』の質問だと非生産的で負の質問ループにハマってしまう可能性があります。ではどのような質問(空白)を投げるといいのでしょうか?
それには『目的論』の質問を投げかけることです。この空白を作ることで生産的な思考がうまれます。
アドラー心理学の目的論で質問をする場合「本当はどうしたいのか?」「どんな未来を望んでいるのか?」という質問をします。
そして『問題や原因』ではなく『目的や解決』にフォーカスします。
先述の質問を目的論に変えてみると…
- どうして私はうまくいかないのか? →どうすれば私はうまくいくのか?
- なぜいつも人間関係で悩むのか? →どうすれば人間関係がよくなるのか?
- 私の人生はなんでつまらないのか? →人生を楽しくするには何ができるだろう?
この質問を投げられた脳は、次のような行動をとります。
- どうすれば私はうまくいくのか? →うまくいくための方法を探す
- どうすれば人間関係がよくなるのか? →よくなるための方法を探す
- 人生を楽しくするには何ができるだろう? →楽しくするための方法を探す
僕がコンサルやセッションをする場合、この目的論にフォーカスするのですが、カウンセリング時にも近しいアプローチを行います。クライアントさんが抱える問題の原因探しにアレコレかき乱すのではなく、その問題が持つポジティブな目的を探すわけです。
どんな問題にも必ずポジティブな目的が隠れていてます。なぜならあなたの脳やからだはあなたを守り幸せにするためにあるからです。
話がずれましたが、毎日6万回する思考の中でこのような生産的な質問は、人生のあらゆる面で効力を発揮します。
人生がうまくいっている人は、生産的な質問を投げかけ、望む方向へ前進できる答えを見つけ行動している人が多いです。
まとめ:人生を左右するよい質問、危険な質問
僕たち人間の脳は1日6万回の思考をし、その中でわからない状態のもの(空白)があれば、それを埋める仕事をしています。脳が埋めようとする空白は『質問』によって生み出されます。
質問の内容や質によって答えは変わることから、あなたが投げる質問が人生に大きな影響を与える要素のひとつであることがわかりました。
質問には2種類あります。
- 原因論『なぜ?』『どうして?』
- 目的論『どのように?』『何ができるだろう?』
原因を追求する質問には「理由」を探し、目的を追求する質問には「解決策」を探します。
ではなぜ質問の違いだけでうまくいく人とそうでない人の差が出てしまうのでしょうか。下記は質問から人生が変わるまでのプロセスです。
- 質問の内容で、思考が変わる
- 思考が変わると、心の状態が変わる
- 心の状態が変わると、行動が変わる
- 行動が変わると、結果が変わる
- 結果が変わると、人生が変わる
これ、僕が好きなマザー・テレサの言葉に似ているのです。
質問は人生を変えてしまう。質問で人生の質が決まる。そのくらい質問の力は大きいんですね。
あなたの望む人生を現実にするためにも、あなたをデザインして在りたい姿になるためにも、ぜひ質問をうまく活かしていってくださいね!
自分をデザインして、あらゆる願いを引き寄せるエッセンスをシェアします。