「起業に疲れた」
「起業したらお金より悩みが増えた」
起業する前は気づけなかった起業の悩みや問題は、実際に起業してからジャブのように効いてきます。「こんなはずじゃなかった…」気づいたら心もからだもボロボロ。
そうなる前に、起業の悩みを手放したいと思いませんか?
今回の内容は、あなたの起業の悩みを軽減し、本来の目的を手に入れるためのヒントにできます。
最初に質問です。
『あなたが起業したい目的は何ですか?』
目次
【起業の悩みを手放す方法】起業であなたを悩ませる5つ原因

「個人起業家は辛い、苦しい…」
「起業して食っていくのは難しい、大変…」
ちまたではそんな言葉を耳にし、僕も独立起業した際、周りから花の代わりにこのような言葉をたくさん贈ってもらいました。
実際起業してみると案の定、悩みは仕事よりも早く増えていき、悶々とした日々に飲み込まれました。
しかしある時、漠然とした悩みと対峙してみました。その悩みの傾向や原因をあらわにしていくと、案外大したことないじゃんと言うことがよく起こったのですw
絶叫マシンに乗る前はブルブル震えていたけれど、乗ったら思っていたほどではなかったことってありませんか?結果が出るまで心配だったことが、実は取り越し苦労だったことってありませんか?
悩みもこれと同じで、自分自身で意味づけして大きく育ててしまうことがあります。
できることなら、悩み事ではなく前向きな起業についてクリエイティブになりたいですよね。それでは早速、漠然とした悩みや疲れを特定していきましょう。
①起業の悩み原因1:対人関係

起業したいと考えている方は、こう思ったことはありませんか?
「独立起業すれば、人間関係が楽になる!」
この考えは半分正解で、半分不正解です。
起業は一部を除き完全に一人ではやっていけないことが多いです。つまり新しい人間関係はうまれ続け、人の力を借りることだらけなんです。
むしろ独立前よりも人間関係は広がり接近し、起業人生において切っては切れない重要な要素になってきます。
テレビ朝日『お願いランキング』に出演した際、僕の肩書は勝手に『孤高のデザイナー』とされました。初対面のディレクターさんが見ても一匹狼な僕でも、人間関係は大切だと思っていることからも、その重要さが伝わるのではないでしょうか^^
- クライアント
- パートナー・取引先
- ビジネス仲間
1,対人関係-クライアント
個人起業家の多くはクライアントありきの仕事が多く、クライアントとの信頼関係の構築や継続的なサポートに力を入れたいと考えている起業家の方も多いのではないでしょうか。
一方で、その重要性はわかっているものの、できれば最小限にしたい、極力避けたいと思っている方もいるかもしれません。
僕たち起業家の日々の思考や行動のエネルギーの多くは、対人関係で使っていることがよくあります。もちろん、マイナスなことだけでなくプラスなことにも。つまり、クライアントとの関係が起業における悩みや疲れの原因になることが多いというわけです。
今回の記事は、『起業の悩みや疲れの特定』がテーマなので詳しい対処法は別の機会でお伝えしますが、自己一致させておくことでだいぶ改善されます。
自己一致した生き方でしなやかな自分軸を持っておけば、クライアントに時間も心も振り回されることが減り、あなた自身が常によい対人関係をデザインできるようになります。
2,対人関係-外注・パートナー
仕事の規模によっては、あなたひとりでなく他のパートナーや取引先と組んでプロジェクトを進める場合もあるかもしれません。
このような場合、あなたの役割にもよりますが、チーム一丸となって取り組む必要がありあなたのペースで進めることが難しくなることが発生します。関わる人数が増えるほど、ミスコミュニケーションや齟齬が生まれる可能性も。
仕事を完遂するだけでも大変なのに、やり方も価値観も異なる外部の人とのやり取りは、あなたが注文しなくても、24時間あなたに悩みや疲れを届けてくれるかもしれません。
今の僕はこのような状況でも自分のペースを保ちながら成果を出し、プロジェクトメンバーやクライアントに喜んでもらうことができるようになりました。
首輪をされて自分の意図しない方向に引っ張られる仕事では成果を出せなかった経験を通して、別のやり方をクリエイティブに考えたというわけです。
クライアントが官公庁でも教育機関でも何千万規模の案件でも、自分だけの世界観をデザインし、ブランディングすることができればどんな仕事でも自分のペースを崩さずに相手に喜んでもらえる成果を出すことができます。
これをしないでセールスやスキルUP、差別化したりWEB集客に力を入れてもうまくいかない理由は、メルマガでお話している通りで、まずは正しいやり方をすることが先決です。
3,対人関係-ビジネス仲間
あなたと同じ起業家が集まる会、ビジネスライクな会など会社員だった頃は存在すら気づかなかったものに出合います。誘われるようになります。
様々な夢を持つ人や事業をする人との出合いはとても刺激的。メリットも大きいですが、デメリットになることもあります。
起業における人間関係については下記をご参考にしてください。
一口に対人関係と言っても細分化し見える化ていくことで、あなたの起業の悩みが何なのか気づき特定できます。
起業したい方、すでに起業している方にとって人間関係や人脈は大切ですし、それを活かすも殺すも本人次第。
ひとつ言えることは、選ぶ権利はあなたにある。ということです。
ポイントは『あなたの起業する目的を明確にすること』
対人関係の悩みは起業に限らず人生における課題に近く、避けて通れないのかもしれません。オーストリアの精神科医で心理学者のアドラーは『すべての悩みは対人関係』と言っているくらいです。
僕のコーチングセッションの中でも人間関係の悩みは常にランキング上位に鎮座しています。
セッションをやっていて思うことは、対人関係の悩みでハマってしまうパターンは次のような特徴があります。
- 悩みが漠然としている(頭で考えて見える化してない)
- 相手を変えようとする
- 自分の原因にフォーカスできていない
今回はこの中の『悩みが漠然としている』についてお話していますが、フロイトの原因論やアドラーの目的論や課題の分離に関わる部分も悩みを手放すために大きなヒントになります。
悩みを手放すための知恵ときっかけを手に入れながら、あなた自身を整えデザインする術を身につけることで、多くの悩みは回避でき、本当に欲しい物を手に入れるためにエネルギーを使えるようになります。
②起業の悩み原因2:日々の業務

個人起業家の日々のメイン業務は、営業は営業、 コーチ・カウンセラー・セラピストは対人支援 、コンサルは課題解決、講師は教えること、クリエイターやエンジニアは制作です。
起業したい方の中には、独立起業すれば「自分の好きな仕事が毎日思い切りできる!」と考える方がいます。
しかし、これも半分正解で、半分は不正解なんです。
個人起業家が行う業務は、主に次のようなものがあります。
- メイン業務
- 事務
- 経理
- 営業
- 集客
- 打ち合わせ
- 資料作成
- CRM etc…
うわって、感じですよねw
「好きな仕事だけやっていたい!」
僕も強く強く、賛同です。
ところが個人起業家には、やるべき業務たくさんあるんですね。
1,日々の業務-メイン事業
基本的に僕たちの起業家の仕事は、クライアント(依頼者)ありきの仕事です。
独立起業したあなたは、会社員時代より『自分で決めることのできる時間』は増えているはずです。しかし、次のようなことが起こり得ます。
「今日は家族でおでかけ中」
そんな時、クライアントからの電話…♪
クライアントをサポートする起業家として、いつどこにいても、対応できるようにしておくことも大切です。
僕は独立時、子どもから「パパはパソコンが大好き」と言われたことがありプチショックを受けたことがあります。独立当初は眠る子どもの横で、朝まで仕事をするのは日常茶飯事でした。
クライアントのリクエストに、全力でなる早で応えようと必死だったんですね。
起業した方の多くはここにハマりがちで、中には個人起業歴20年の方でも、このような仕事をしている方がいます。
からだ壊しますよね。
家族やパートナーと今しか経験できないチャンスも逃してしまいますよね。
いったい誰のための何のための起業なのかわからなくなります。
はたして自分の人生を生きていると言えるのでしょうか…
あなた自身をデザインし、伝わる仕組みさえあれば、クライアントに喜ばれる成果を出しながら、心とからだと時間を大切にできる。そんなことが実現できます。
2,日々の業務-事務や経理
起業するとメイン業務以外にもやることは盛りだくさん。
日々の経費や売上の管理、見積書や請求書の発行、入金チェック、未払い金の連絡…。
気がつくと夕方で、そこからメイン業務を開始するなんてざらです。
事務作業に追われながらメイン業務をすると、生産性やクオリティ低下の原因にもなります。
不得手な作業に時間が奪われることを繰り返していると、異様に疲れストレスも溜まります。とはいえ、この経験は後々、あなたの起業家ライフに活きますが大変なことに変わりないですよね。
やりたいことができないで、やりたくないことをしているワタシ。
この状態のあなたを俯瞰して見た時、あなたの起業ストーリーは作者のシナリオ通りに進んでいますか?
もし脚本通りでなければ早めに軌道修正しないと、どんどん修正が難しくなっていきます。あなた自身の人生の監督としてデザイナーとして理想の形を創っていってくださいね。
3,日々の業務-営業
営業は個人起業家にとっても重要な業務だと思います。
僕はいわゆる営業やセールスを、独立して12年間避けて来たためどのくらい大変なのかは想像の域を超えることができません。しかし会社員時代、営業マンに同行していた時は、よく大変そうで自分には無理と思っていました。
あなたの営業戦略やセールスのスタイルはわかりませんが、基本的に『仕事を獲る』という姿勢だと思います。
獲るからにはもちろん失注もあるわけで、その精神的ダメージや費やした時間のロス、そして予定通りいかない日々などが積み重なり、ダウンしてしまう方もいるのではないでしょうか。
営業は起業家として避けられない業務なのかもしれませんが、僕の場合、LINE登録者さんへプレゼントしたアイデア創造ワークブックのとおり営業せずにお客さんから依頼してもらえる戦略を作りました。
起業の悩みが『営業』の方は、あなたらしい働き方をクリエイティブワークから発見してみてくださいね。
③起業の悩み原因3:お金の不安

起業の動機は自己実現やリストラなど様々。
きっかけが何であろうと、結果も責任もすべて自分になることは変わりません。
クライアントへの対応、クオリティ、満足度などの判断指標のひとつが、売上(お金)として結果に表れます。
売上が目標まで行かない。 売上が不安定。
これは個人起業家にとって大きな悩みのひとつではないでしょうか。
売上が続かないと、次のような状態になることも。
- 不安感や焦燥感に駆られる
- 起業時の想いがブレる
- 自信がなくなる
- 心に余裕がなくなる
- 生活や事業継続が厳しくなる
売上はビジネスというステージで現状のあなた自身を計る指標のひとつ。改善策をいろいろ試してもうまく行かないと、次第に萎えてきますよね。
僕も以前何度か経験しましたし、近くでそういう方を何人も見てきました。応援して手伝った方もいます。
売上のように目標を達成したい時だけでなく、ピンチの時に助けてくれるのが、あなたの信念や価値観、行動です。周りの人の支えももちろん重要ですが、最後の最後は自分自身をどう戦略的に柔軟にデザインしていくかが大切なのです。
④起業の悩み原因4:孤独

今はLINEなどで、常に人と繋がっている状態。
本当の孤独になることは、少ないかもしれません。
孤独にはメリットもありますが今回は、個人起業家の悩みの原因として『孤独』のデメリットをお伝えします。
個人起業家は基本的に、ひとりですべての業務をこなします。この「ひとりで仕事をする」には2つのパターンがあります。
- 仕事はひとりだけれど、相談できる相手がいる
- 仕事はひとりだし、相談できる相手がいない
くだらない話を聞いてくれる人はいても、あなたの仕事に関する話を親身に聞いてくれたり意見を言ってくれる人がいるかということです。
僕は2つとも経験しました。
起業当初は友人や知人によく話をしていました。
しかしある時、悩みやアイデアを聞いてくれる人が周りにいないことがありました。一日中オフィスにこもっては、今まで感じなかった孤独感を痛感した経験があります。周りにスタッフはいるのに…。
僕たち起業家が人に話すことで得られるメリットは、次のようなものがあります。
- 頭の中が整理される
- 自分の考えに確信が持てる
- 第三者の意見を聞ける
- 新しいアイデアがうまれる
- ストレス発散
話す相手がいないだけで、これらのメリットを享受できないのはもったいないですよね。
あなたが仕事について話したい時、相談したい時、話を聞いてくれる人は誰ですか?
ひとり悶々と考えている状態が、あなたの悩みや疲れの原因になっている場合があります。
もしいま仕事の相談相手がいない場合、手っ取り早い方法はセルフコーチングです。
僕は自己実現の際によく活用していましたが、お金もかからずよい気づきを得ることができます。ノートや手帳に文字として書くと、その効果は一桁変わりますのでさらにオススメです!
とはいえ、ベストはやはり人への相談。
人へ相談する時のポイントは、利害関係のない人。もしあなたが何かの目標を達成したい、問題を解決したいと思い相談をするなら、すでにそれを達成または解決している人に相談できるとベストです。
利害関係のある人への相談は要注意です。厳密には今は利害関係がなくても将来起こりそうな場合もです。僕はこれで何度か痛い目にあっています。
起業したい方や起業している方が、人への相談をする場合は友人や知人、先輩、メンター、または僕も定期的に受けているコンサルやコーチングをプロから受けるといいですね。
⑤起業の悩み原因5:理想と現実のギャップ

あなたの独立起業が自己実現のためのものであれば、思い描く未来やゴールがあると思います。
しかし、現実はなかなかうまくいかないこともあります。
理想と現実のギャップに悩むことは、避けて通れません。
ではギャップとは、どのようなことで起こるのでしょうか。
- 人間関係
- 技術力
- お金
- 事業活動
- ライフスタイル
- 自分自身
ひとつずつ具体例を見ていきましょう。
【人間関係】
・お客さんと信頼関係を作りたいと思っていたが、うまくいかない
・外注やパートナーとうまくいかない
・クライアントとの関係がうまくいかない
【技術力】
・自分が望む結果にならなかい
・クライアントの期待を満たせない
・必要なスキルがまだまだ身についていない
【お金】
・目標の売上に到達しない
・目標の収入に届かない
・理想の収入にならない
【事業】
・計画通りにいかない
・予期せぬトラブルが起きた
【ライフスタイル】
・予定通りにいかない
・思わぬアクシデントが起きた
・思い通りにならない
・仕事とプライベートがアンバランス
【自分自身】
・ありたい姿になれない
・変わりたいのに変われない
理想を描くこと、大きなゴールを設定することはとてもとても大切です!
しかし、現在いる場所と理想の距離を感じるほど、虚しくなったり自信を失うことがあります。当時の僕は毎日これでした。
あなたの起業の悩みは疲れは、理想と現実のギャップにありませんか?
僕は現在、この距離をあえて伸ばしてエネルギーを発揮する方法をやっています。ルフィがゴムの腕を伸ばして、攻撃力を倍増するアレに似ています。自分自身をデザインできれば、現状と理想のギャップを使いリミッターを外した潜在的な力を発揮することができるのです。
まとめ【起業の悩みを手放す方法】起業であなたを悩ませる5つ原因
今回は、あなたを起業で悩み疲れさせる5つの原因をお話しましたが、一番お伝えしたかったことは、起業の悩みや疲れがどこから来ているのか『気づき』特定することで、起業の悩みや不安の半分は手放せるということです。
あなたの悩みや疲れの原因は特定できましたか?
1つというより複数あったという方も多かったのではないでしょうか。
僕は欲張りなのか、今回の悩みはすべて経験しています。
独立起業した当初、僕は漠然としてた悩みや疲れがあり、モチベーションが下がってしまったことが度々ありました。その時は時間が解決してくれたり、ギターをかき鳴らしてストレス解消するくらいで根本的な問題解決になっていませんでした。
しかし今回の記事の通り、悩みや不安の原因に気づき特定したことで、起業の悩みの多くは軽減することができました。もちろん今も道端で新しい悩みとすれ違うことはあります。
とはいえ、自分をデザインできるようになった今、飛んできたボールをキャッチして投げ返すくらい容易に対処できるようになったんです。
この結果、時間や心の無駄遣いが減り、常に安定した状態を維持できるようになり、起業はもちろん人間関係や人生においても前向きな出来事ばかりが起こるようになったというわけです。
最後に僕が監督・プロデュースする体感型ライブ絵本ショーのナビゲーター『ルーミー』から、あなたへ質問です。

限られた時間の中で、あなたは誰と一緒にいて、なにを大切にして、どんな光をともしたいですか?
2010年に起業し、ライブ絵本監督・プロデューサー、会社経営、アーティスト等をしているYUSEIです。
『限られた時間の中で、何を大切にし、どんな自分らしいあかりを灯すか』をテーマに、自己実現したい人を作品やブログで応援中[→Profile]